第1章 光をもとめて
第9話 リーザスの王女
[16/18]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「屋敷がどうかしました?」
「いや、悪霊を退治してくれ、と言う依頼を受けてな。……リア王女に」
「っ……」
優希の情報収集能力は、真知子直伝であり、更には免許皆伝だと言う事は聞いている。2人のその能力の高さは驚愕するものであり。ユーリが信頼している人物の1人なのだ。
「ユーリさん。今回の1件ですが、本当に危険すぎます……。学園での失踪者を遡って調べたましたが……、相手は、r「ストップだ」っ」
ユーリは、人差し指を優希の口元につけた。彼女が≪それ≫を口にした瞬間。彼女自身にも その身に何が起こるのか判らないから。
「何を知ったかは解るが、≪相手≫が≪相手≫だ。口にするのは危険過ぎる、だろう? 線引きは大切だ。……見誤るなよ」
「あぅ……// そう、ですね。すみません。私は、ユーリさんを信じてます。信じてますからね!」
「ああ……。任せてくれ。闇を払ってみせるよ」
「はいっ!!」
優希は笑顔でそう答えた。真知子さんに言われた事を、すっかり忘れてしまっていた。ユーリが心配だから、思わず口に出そうとしてしまったのだ。確かに、冷静に考えれば口にするのは、危なすぎる。
極めて平和な国だからこそ、渦巻き、そして蔓延る闇。 安全で、安心して娘を預ける事ができる学園内でさえ 起きたのだから。
その後、ユーリは情報屋を後にした。
「……はぁ、真知子さんの言いつけ、破っちゃいそうになったよ。……私だけじゃなく、ユーリさんにも迷惑、掛けるトコだった」
大いに反省をする優希。
自分が大変な目に合うだけならまだしも、ユーリに迷惑を掛けるのだけは、嫌なのだから。恩人である彼だけは。
「……でも絶対にユーリさんって格好良いのに、なんで 皆気づかないのかなぁ……。でも、 これって、すっごい ちゃんすだよね? きっと、その事に気づいてるの私だけだし! あ、でも真知子さんも……、ううんっ! 真知子さん1人なら、きっと大丈夫っ!」
それは 恐らくハズレである。
〜リーザス城下町 レベル屋 藤崎レベル〜
そして、ユーリは続いてレベル屋へと足を運んだ。
レベル屋は、中央公園より南側に位置し、妃円屋敷とは正反対の場所だが、行く前に寄るのは悪くない。経験値が溜まっていれば、レベルが上がるし、今のレベルでも問題ないと思えるが、過信は禁物なのが冒険者の間では当然の事だ。
玄関先に店主が立っており、笑顔で迎えてくれた。
「ようこそレベル屋へ。ユーリさんお仕事は順調ですか?」
「ああ。それなりにはな。今回のは大仕事になりそうだ」
「成程……、経験値も溜ってそうですね。ここに来たのはレベルアップの儀式、ですよね?」
「ああ、その通りだ。よろしく頼むよ」
ユーリ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ