第1章 光をもとめて
第9話 リーザスの王女
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いたリアは、にこりと笑うと。
「頼もしいわ。お願いね」
「ありがとうございます」
リアとマリスがそう礼を言い、ランスは意気揚々とこの場から立ち去っていき、ユーリもランスの様に軽く返事を返す。
「それでは吉報をお待ちください。失礼させていただきます」
軽く一礼すると、再びユーリはフードを被り背を向け、この王女の大居室から退出していった。
「よしよし、新たな手がかりだ。流石はオレ様。が、王族も大したものだな。忍者はおろか、ヒカリちゃんの情報まで持っているなんてな。がははは! 多分、優秀な諜報員がいるのだろうな」
「……優秀な、ね」
ユーリは、軽く苦笑いをしつつ、ランスの隣にたった。
「ああ、ランス。悪い 先に行っていてもらえないか?」
「む? 貴様、サボる気じゃないだろうな?? これからは、うし車の様に働かねばならないのだぞ!」
「……アホ。こき使われるつもりはないわ! アイテムを揃えに行くんだよ。幽霊相手だ。物理攻撃は通りにくい。ランスも魔法を使える訳じゃないんだろう? ……ある程度は揃えておこうと思ってな」
ユーリは苦言を呈しながらも、ちゃんと行く所を伝えていた。
「ふむ、そうか。なら アイテムを100コ買っておけ。そして、オレ様によこせ」
「……まず、アイテム100コ持ってみろ。出来たら、考えてやる。ああ、クズアイテムでも構わんぞ。そこらへんの石でもな。それに、ここの客室にそれなりに、アイテムはあるだろう。……盗まなかったら大丈夫だ」
「あほ言え! 面倒くさいわ!」
「なら 言うな」
100コも持つのは不可能だという事を早々に悟らせて、ユーリとランスは一先ず分かれて行動をする事になるのだった。
〜リーザス城下町 情報屋 I,NET〜
二手に分かれたのには勿論理由はある。
ユーリは、道具を買ってくると言うのは本当だが、情報屋へと寄る事にもしていたのだ。情報屋の彼女とは面識は勿論あるし、その知り合いがランスの毒牙にかかるのは流石に黙認出来ない。そして、出会った経緯を考えたら、あまりランスに合わせたくないと言う事もある。
「さて……」
ユーリは、足を進めた。同じ城下町に手ある為直ぐについた。情報屋の《I,NET》の扉をゆっくりと開けると直ぐに奥から声が聞こえてきた。
「いらっしゃー……あっ、ユーリさんっ!」
奥から早足で出てきた少女。
その腕には簡易コンピュータが備え付けており、カスタムの真知子の受け入りのもの。彼女の名は《色条優希》
出会いは真知子の時と同じで、優希もその場に居合わせていたのだ。それが縁で、知り合った3人。冒険者としては、情報屋と面識を持つのはかなりメリットが大きいのだ。……が
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