暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王ARCーX 〜波瀾万丈、HERO使い少女の転生記〜
十四話 ー権現坂流・不動の決闘ー
[3/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
に周りに怒りをぶちまけてしまった。まぁ、ある程度スッキリしたのでよしとする。
主に被害は罪無きトマトヘアーが受けたが。

◆◇◆

「さて始めようか、権現坂?」
「あぁ、だが本当にいいのか?」

いいのか、とはおそらく私が"アクションデュエル"ではなく、"スタンディングデュエル"を選んだからだろう。
そもそも、私は山登りで体力の大部分を使いきっているため、いつものように動く気力はない。
そして、相手が動かないーー不動の決闘ーーなら、なおさらだ。

以上この二点より、私はスタンディングデュエルを選ぶ。

「それでは、今から遊勝塾 神崎 優希と権現坂道場 権現坂 昇との試合を執り行う。両者、礼!」

審判を務める権現坂道場の門下生の声に従い、一礼。

「デュエルディスク、展開!」

「いくぞ、優希!」

「「 決闘(デュエル)!」」

「先行は俺がもらう!手札から『超重武者 カゲボウーC』を召喚!そして、こいつをリリースし、効果を発動する!手札から『超重武者』モンスターを特殊召喚する。俺は『超重武者 ビッグベンーK』を守備表示で特殊召喚だ!
これで俺はターンエンドだ。」
「す、スゴイ……。いきなり最上級モンスターを……。」
「へぇ〜、権ちゃん最初から飛ばすねぇ〜。」

いきなりのエースモンスターの召喚に会場が沸く。

ビッグベンーKは守備力3500とまさしく壁のようなモンスターだが、侮るなかれ。『超重武者 ビッグベンーK』はその効果により、守備表示のまま攻撃ができるのだ。

「ねぇ、権現坂。一つ、聞いていいかな?」
「真剣勝負の最中に質問とは些かいただけんが……。まぁ、いいだろう。なんだ?」

マナー違反だ、と軽く注意されてしまう。

「なんでさ、私を対戦相手に選んだのさ。ニコさんから聞いたけど、権現坂きっての要望があったって聞いたけど。」
「……余計な事を。だが、闘う相手には話しておくべきかもしれんな。」

権現坂は構えを解くと、暫く目を閉ざし、語り始める。

「先日、遊矢の試合を観に行った時だ。あいつは、窮地に立たされるも己の力で新たなる力の地平を切り開いた。……融合召喚という、新たな可能性をな。」
「へぇ……、そんな事が。」

おそらく私が知らないという事はちょうど私が二戦目の相手と戦っている最中だったのだろう。

「それで俺は思ったのだよ。俺が信じる不動の決闘とて、ただ動かないだけでは時代の流れに取り残されるだけだ、と。だからこそ、俺は見つけたいのだ。不動の新たなる極地を!」
「……だから、私を?」

私の言葉に対し、こくりと頷く。

「あぁ、シンクロ、融合、そしてエクシーズさえも操るお前なら……。お前と闘えば、何か見れるやもしれん。
さて、話し
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ