暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 平凡な日常を望む転生者
第9話 有栖家、スーパー銭湯に行く(お風呂編)
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おもいっきり俺の腕を引っ張る夜美。

「分かったから!そんなに思いっきり引っ張るな!!」

「一秒でも惜しい、だから早く!」

そうして引っ張られながら俺と夜美はその薬湯へ向かった。


「レイと夜美。二人も看板を読んでですか?」

「星もか?」

「はい。恥ずかしいですけど、最近お肌が荒れ気味で………」

………全然分からないんだけど。
ふと、俺は夜美を見てみる。

「わ、我は違うぞ。レイが最近疲れてるって言ってたから疲労回復にと。け、決してお肌をスベスベにして星とライに負けないくらい綺麗になりたいなど………」

「本音だだ漏れですよ夜美………」

「まぁ、気づいていないフリしてやりな」

しかし買い物の時といい、気にしすぎだと思うんだけどなぁ。
普通に夜美も可愛いのに………


「………顔も着けた方がいいのか?」

「それはやめるべきですよ、夜美」

本当にマジだな夜美………
仕方ない、そんなに気になるなら俺も協力するか。

「夜美、サウナ行かないか?」

「今、我は肌をスベスベにするのに忙しい。邪魔をするな!」

そう言った、夜美に耳打ちする。

「サウナっていっぱい汗かくじゃん。それってかなり美容にいいってすずか辺りが言ってたんだけど………」

「何!?それは本当か?」

すずかはものしりだと家の三人は思っているので、すずかの名前を出せば大抵は聞く。
なのはたちの知識の影響かな。

「なんでも汗と一緒に老廃物を出すらしい。だから、長時間入って、汗を出せばその分綺麗になるんじゃないか?」

「綺麗に………」

その言葉に目がキラキラしているような………

「レイ、行くぞ!!もたもたするな!!」

「ハイハイ。星はどうする?」

「私はまだ入ってます。サウナは苦手なので………」

そう言えば星って暑いの苦手とか言ってたっけ?

「分かった。俺たちはサウナに行ってくる」

そう伝えて、夜美と共にサウナに向かった。



「さて、まずは湿度を上げて………」

水をたし、湿度を上げる。

「………息苦しい」

「………キレイになるためだろ、我慢しろ」

「ああ、分かってる………」

まぁ、きついのはよく分かる。
俺もこういう蒸し暑いの苦手だし………

「暇だし、しりとりでもするか」

「ふん、新聞を読破している我に勝負を挑むとはいい度胸だな。叩きのめしてやろう」

しりとりで叩きのめすって………

「じゃあ、俺から。………リス」

「スイカ」

こうして、しりとりバトルが始まった。



15分後………

「スマイル」

「るるる…………ルーズソックス」

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