暁 〜小説投稿サイト〜
元虐められっ子の学園生活
行き先の想定
[6/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


「で?具体的に何をすれば良い?」

「いやぁだからさ?俺が告る訳じゃん?そのサポート的なこと?」

サポートにも幅があるだろうが。
おいそこ。由比ヶ浜こら。照れと歓びを体現するな。乙女か。

「お前が海老名を好きだってのはわかった。
……………比企谷、告白して振られた場合、挙げられるデメリットはどれくらいある?」

「振られる前提なんだ!?」

そりゃそうだろ。
物事はまずデメリットを考えてから行うものだ。

「そうだな…まぁ告白した次の日にクラスの奴等が知っているのは当然だよな。
まぁ知ってるだけなら良い。けどなぁ…ちらほら聞こえてくるんだよ」

『香、比企谷にコクられたらしいよ〜』
『え〜嘘〜香可哀想〜』
『私メルアド教えてなくて良かった〜』

「――と、愉快な話のネタにされ、ちょっぴり傷つくことになる」

「…忘れろ。それはお前にとって最悪の局面でしかない」

「残念だが、そう簡単に忘れられたかトラウマは抱えてねぇんだよ…」

久々ながら、その場がトレースできてしまった…!

「て言うか、またヒッキーの話だった…」

「まだまだあるぞ。
中の良いやつに告白するとこれまでの関係性にヒビが…」

「ああ、それは分かるな。
闇討ちされたり、虐め受けたりとかな」

あの日の思い出。俺は絶対に忘れられないだろう。

「ま、まぁまぁ。そこら辺は何とかするからさ」

……何とか?
こいつ。まるで戸部が振られる事がわかってるみたいな言い方を…。

「じゃあ、俺は部活あるから…またな戸部」

そう言って退室していく葉山。

「取り合えず、考えを話し合いましょうか」

「うん」

はぁ…何でこんなことになったんだか。

「では、取り合えず戸部君のアピールポイントを探してみましょう」

「…………隼人君と友達?」

「早速人頼みだし!」

そもそもその頼みが使えるかと言えばそうでもない。
先日の一年が俺と葉山の関係性を尋ねてきた。恐らくそれは何かを不振に感じたからではないのかと、俺は思っている。
万が一それが事実なら、校内の少数がその不審を抱えていることになるだろう。
とは言え、それでもアイツを信じているやつだって居なくはない。
そう考えれば割りと使える方向に傾いていると言える。

「他に何かないのか?」

「えっと…明るい、とか?」

「明るいで持てるならハゲ大人気だろ。雪ノ下は?」

「そうね。騒がしい…いえ、騒々しい…喧しい…賑やかな所……かしらね?」

「オーケーわかった。鳴滝は?」

「一言で言えば煩いの一言に尽きる。
仲間内であるのなら、ムードメーカーとして役立つだろうが、それは逆に空気が読めていないこ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ