第155話 ?越
[9/9]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
は正宗の言葉を聞き、正宗が蔡一族討伐を覚悟したことを理解した。
「二三日で宛城に到着すると思います」
「朱里、栄奈に南郡と南陽郡の郡境に着陣するように伝令を出せ。着陣場所は朱里と伊斗香で検討してくれ」
正宗の指示に朱里と伊斗香は拱手し去っていった。二人が部屋を去ると泉は正宗の方を向いた。
「正宗様、本当によろしかったのですか?」
「私が荊州を支配しようとすれば蔡一族を放置はできない。こうなることは分かっていた」
正宗は瞑目し自分を納得させるように泉に言った。
「納得されていないのではありませんか?」
泉は正宗の様子を心配しているようだった。
「納得はできん。だが、そうする以外に無ければ私は決断するしかない」
正宗は辛そうな表情で虚空を見た。その様子を泉も心痛な面持ちで見つめていた。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ