【IS】一億回負けても、諦めない。
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……ん、ゴホン!そうだな……初志を貫くという意味では少し好感が持てるが、あそこまで負けがかさんでもまだ戦うというのはとんでもない意地っ張りだと思う。前に食堂で上級生が「戦い方をレッスンしようか」とあいつを誘っているのを見たのだが、にべもなく断っていたよ。理由は「そんな悠長なことをしてる暇はないです。そんなことより情報を得ないと始まらない」だそうだ。誰にも頼らず自力で強くなりたいというのは日本男児らしいが、流石にちょっと限度があると思う」
次、その辺のモブ子を適当に。
「あさりんのこと?頑張り屋だよね〜!すごい頑張ってるから、ついつい試合ではあさりんの方を応援しちゃうの!」
「ああ、浅田君?まぁ正直国家代表に勝とうなんて唯のバカの無謀よね。無理無理」
「あそこまで露骨に差があるのに立ち向かえるのはちょっと……尊敬しちゃうな」
「あそこまで実力差が離れてるのにまだ勝てると思ってるところが何って言うか、愚かしいよね」
「………性悪女(ぼそっ)」
「………なんか言ったかしら?ぶりっこ女!」
「まぁまぁ二人とも!……でも負けても全然へこたれないから励ましてもリアクション薄いのよね。ちょっと可愛げないかなー」
ついでに金髪ロール。
「セ・シ・リ・ア・オルコットですわっ!………ふんっ。浅田大成についてでしたわね。彼は私から見れば前時代的な………(中略)………クラス代表の時も私を無視して、見る目がない………(中略)………実力もないくせに強がって………(全略)………ってちょっと!わたくしの話を聞いていますの!?」
どうも本人的にはいろいろ貶した後に「でもまぁ認めたやらなくもない」とちょっとだけ理解を示して終わらせる構成を考えていたらしい。アホである。時間は待ってくれないよ。
とまぁ概ね上記に並んだような意見が出ている。
総合するとこの男、明らかに偏屈人間の類である。
= =
時は流れ、新西歴2100年!勿論嘘である。実際にはたっちゃんとの決闘から1週間くらい経った。
メタいことを言うと真・打鉄ちゃんを手に入れる直前で丁度進撃の中華編(鈴〜ゴーレム戦)終了後である。
既に迸る俺の打鉄愛は留まることを知らず、俺は世界一の打鉄大好き男だと学園内で専らの噂になるほどの存在として認識されている。そんな俺は今、同級生と一緒に機動訓練を行っていた。
「クイック!停止!螺旋起動加速!バレルロール!どざえもん!!」
華麗な機動から一転して背中からふわっと浮き上がるキャトルミューティレーションスタイル。うむ、今日も機動の調子は完璧だ。
「えっと……クイック!停止!螺旋起動加速!バレルローるぅぅおおおおおおッ!?」
「一夏ぁぁぁ〜〜〜!?」
悲痛な箒の叫びも虚しく、真似しようとした一夏
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