第二十七話 白川中佐!鉄棒は逆上がり!!その十四
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「やっぱり俺達は正義ってこそさ」
「正義は必ず勝つっていつも言ってるだろ」
「誰もこんなイカサマ考えてなかったな」
「なあ、今どんな気持ちだ?」
日帝衆だけでなく山田さんも観客の子供達や自衛官の人達、それに日帝衆を応援していた全世界の視聴者に問うた言葉だ。
「俺達がまた勝ってな」
「今どんな気持ちだ?」
さながら今どんな気持ち?のアスキーアートの熊達に様にぴょんぴょんと飛び跳ねて煽る、極めて楽しげに。
「最高の気持ちだろ」
「もう我慢出来ないだろ」
「じゃあいつもの決め台詞」
「やるか、兄貴」
二人は調子に乗りきったまま言った。
「いつものあれな」
「ああ、あれか」
「あれをやらないと決まらないからな」
「俺達が勝ったら」
いつも勝ってはいる、その経緯はともかく結果はそうだ。
「いつもの決めポーズ!」
「某ヤッターマンみたいにな!」
こちらの真の主役はシリーズ通して悪役側だとされている。
「決めるぜ弟!」
「ああ、兄貴!」
こう兄弟で話してだった、二人は。
今回も白波打つ岩場の上にそれぞれ腕を組んでポーズを決めてだ、威風堂々としてこう叫んだのだった。
「正義は勝つ!」
「引っ込め馬鹿!」
ここで空自の人がバズーカを撃って来た。バズーカは見事二人に命中し爆発した。
「汚い真似しやがって!」
「撃て!銃撃を許す!」
何と航空自衛隊幹部候補生学校長梨田正高空将補までもがだった。候補生達に対してまで言っていた。
「総理から命令が出た!」
「射殺を許可する!」
「そうですね!」
「どうせ撃っても死なない!」
それがわかっているからだというのだ。
「遠慮なく撃って日帝衆の仇を討てとな!」
「死なないんですね、じゃあ」
「撃ってもいいですね」
「死なないなら問題なし!」
「殺したいところですけれど!」
「おい、マジで撃つな!」
「バズーカって何だよ!」
二人は撃たれても多少汚れただけで無傷だった、そのうえで抗議するのだった。
「大体首相命令って何だ!」
「校長自ら銃持ってるじゃねえか!」
見れば梨田空将補もその手に拳銃を持っている。
「幹部、しかも将官自らかよ!」
「こんなの滅多にねえぞ!」
「それで首相命令ってどういうことだ!」
「総理大臣自ら俺達を撃てってのか!」
「そうだ!」
梨田空将補は二人にはっきりと言った。
「容赦なく制裁しろとな!」
「くっ、攻撃命令かよ」
「自衛隊創設以来の攻撃命令じゃねえか」
「それが俺達に出されたのかよ」
「いきなりえらいことになってきたな」
「しかしな、俺達は負けないぜ!」
「自衛隊が他国の軍隊でもない一般市民に銃を向けたんだぞ!」
二人はこのことから言う。
「これは抗議
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