第二十七話 白川中佐!鉄棒は逆上がり!!その十三
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「今回も頭脳勝利だ!」
「やったぜ!」
「しかもルールは破ってないぜ!」
「いつも通りな!」
つまりルールの盲点を衝いたのだ、いつも通り。
「ルールは破ってないといいんだよ!」
「その中にある限りだとな!」
「ギャンブルのイカサマもだよ!」
「そうして勝てばいいのさ!」
「さあ、これで森下千里さんの写真集ゲットだ!」
「あの完璧ボディ観てやるぜ!」
今回のボーナスのことも言うのだった。
「DVDも楽しみだな」
「さあ、思う存分楽しむか」
「しっかりとティッシュも用意して」
「心おきなく青春も謳歌するぜ!」
「いい加減に黙れ」
山田さんは二人をまずは思いきり右の前足でぶん殴ってから言った、二人のヘルメット、マスクと一体化しているそこからたん瘤が出ている。
「勝ち誇るにしても品性は守れ」
「何だよ、俺たちが下品だってのか」
「正義のヒーローがそうだってのか」
「極めてな、何の為のティッシュだ」
「そこは花粉症にしとけよ」
「夏でも秋でも冬でもな」
最近秋でもなったりするから怖い。
「そこは言わないでおこうぜ」
「何の為に使うのかはな」
「だからいきなり殴るなよ」
「痛いだろうが」
「痛い様に殴った、しかし何故だ」
山田さんはあらためて二人に問うた。
「何故悠木大将と白川中佐の手が滑ったのだ、貴様等は別にその手に油を塗っていたりしていなかった筈だ。
「身体の中から出したんだよ」
「スーツからじんわりとな」
「手の平かなら」
「脂を出したんだよ」
「脂だと」
「そうだよ、脂だよ」
「その脂を鉄棒にねっとりと付けてやったんだよ」
二人は声を満面の笑みにさせて言った。
「脂な、どうだよ」
「これなら反則じゃないだろ」
「パチンコでも玉に油塗ったらイカサマだ」
「俺達こっちもするけれどな」
ばれたら犯罪とみなされても文句は言えない、良識ある読者の方は決して真似しない様に。
「頭にポマード付けてそれをわざと手にやって玉に擦り付ける」
「これで玉が滑りやすくなる」
「結果として入りやすくなる」
「こうしたイカサマもあるけれどな」
「身体の脂だとイカサマにならない」
「ここ重要な」
体質まではだ、お店の人もどうこう言えない。ここが難しいのだ。
「その人の顔とか手の脂は仕方ないだろ」
「どうしても玉についちまう」
「わざと脂っこいもの食いまくってオイルギッシュな身体になって」
「そうして仕込むうやり方ってのがあるんだよ」
「まあ俺達はあえて試合前にラード食いまくってな」
「それで脂蓄えてだな」
これも良識ある読者は真似てはいけない、あまり健康によくはない。
「スーツの力でさっきの大車輪の時に一気に消化して」
「これまたスーツの力で手の平にその脂
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