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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
戦車
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く。

『なんだね?あれは』
『汚ねぇ』
『ひどい!!』

一夜さん、ユウカさん、ソフィアさんはどんどん先へと走っていくバッカスさんを見てそう言う。
バッカスさんはそのまま全速力で走っていき、先頭を走っていたクロヘビを追い越してドムス・フラウにあるゴールへと飛び込む。

『そのまま1着でゴール!!』
『震えてくらぁ!!』

ゴールしたバッカスさんを観客たちが大歓声で迎え入れる。

四つ首の猟犬(クワトロケルベロス)10ポイント獲得!!』

バッカスさんのあまりの強さに俺たちは唖然としてしまう

『続いて2着、大鴉の尻尾(レイヴンテイル)クロヘビ!!3着ソフィア、4着ユウカ、5着一夜!!』

バッカスさんによって戦車が破壊されたことで遅れてしまったソフィアさんたちも無事にゴールする。

『残るは最下位争いの3人ですが・・・』

ビジョンはいまだにゴールできていないナツさんたちへと向けられる。3人は吐き気になんとか耐えながら懸命に、そしてゆっくりとゴールを目指している。

『ば・・・バカな・・・俺は乗り物など平気だった・・・』
『じゃあ・・・やっとなれたんだな・・・』
『あぁ?』

口を押さえているガジルさんにスティングさんが何かを話している。

『本物の・・・滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)に・・・うっ・・・おめでとう、新入り』
『ぐぅぅ・・・』

スティングさんに新入り呼ばわりされたガジルさんは怒って体当たりする。

『てめぇ!!』
『あぱぁ!!』
『うおっ・・・』

ガジルさんが体当たりするとスティングさんとガジルさんの間にいたナツさんも巻き込んでしまう。

『がはっ・・・力が出ねぇよ・・・』

情けない3人に会場からは爆笑の嵐。しかし、本物の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)になると乗り物に弱くなるのか。

「そういえば滅竜魔法の魔水晶(ラクリマ)を手に入れてから乗り物に弱くなったような・・・」
「つまりシリルも本物の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)になったってことね」

俺に対してルーシィさんがそう言う。

「でも、それだとなんでウェンディは平気なんだよ」
「なんででしょうね」

グレイさんが素朴な疑問をぶつけるがウェンディはわからないのでそう答えるしかない。なんでウェンディは平気なんだ?でも乗り物酔いしてるウェンディって可哀想で見てられないかも・・・

『うおおおお・・・前へ・・・進む!!』

ナツさんとガジルさんは戦車に手をつきながらも少しずつ、少しずつ前へと進んでいく。

『かっこ悪ぃ。力も出せないのに・・・マジになっちゃってさ』

バカにしたように言うスティングさん。ナツさんとガジルさんはそんなことなどお構い
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