戦車
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ジョンソンさん。
『さぁ競技パートはすでに始まっております。その名は『戦車』!!
この競技は連結された戦車の上から落ちないようにゴールを目指すというものです。足元の戦車は常に動いているため一瞬の気の緩みがミスへと繋がります』
チャパティさんが今日の競技パートのルールと注意点を説明してくれる。
『クロッカスの観光名所を巡り、ゴールであるここドムス・フラウに一番に到着するのはどのチームか!?会場の皆さんには魔水晶ビジョンにてレースの様子をお届けします』
『COOL!!』
チャパティさんとジェイソンさんがそう言う。俺たち妖精の尻尾は魔水晶ビジョンを見て唖然としている。これは完全に失敗したな・・・
『それにしてもヤジマさん、こんな展開誰が予想できたでしょうか』
『う〜む・・・』
チャパティさんとヤジマさんもビジョンを見て少々呆れ気味だ。
「なんでナツを出した!?」
「戦車って競技名で予想できるよね普通」
グレイさんとルーシィさんがエルザさんにそう言う。
「どうしても出ると聞かないもんでな」
「戦車と戦えるとか思ったんですかね?」
「いくらナツさんでもそれはないんじゃない?」
エルザさんの俺とウェンディがそう言う。いや、ナツさんじゃあそういう勘違いもしそうな気がするぞ。
『なんとー!!先頭より遥か後方妖精の尻尾Aナツがグロッキー状態です!!』
ナツさんはレースのはずなのにまるで止まっているかのようなスローモーションで動いている。ナツさんは乗り物に弱いのだから当然といえば当然ではあるのだが。
『それだけではありません。すぐ近くで妖精の尻尾Bガジルと剣咬の虎スティングまでがグロッキー!!』
『うぷ・・・』
『な・・・なぜ俺が・・・』
『おおお・・・』
3人は顔面蒼白で今にも吐きそうな勢いで競技に参加している。それを見た会場からは「えー!?」という声が聞こえる。
『これは一体どういうことでしょう?ヤジマさん』
『3人に共通する何かがあるのかねぇ』
チャパティさんとヤジマさんがそう言う。
『乗り物に弱ぇのは・・・火竜の・・・あれだろ?』
ガジルさんも以前までは乗り物なんて平気だったはず。なのに今は俺と同じで乗り物に酔ってしまっている。
『さぁ、先頭集団の方を見てみましょう!!こちらは激しいデットヒート!!』
チャパティさんはどうやら進んでいるのかいないのかさえわからない3人は放っておいて1位争いを実況するようだ。
『先頭は|大鴉の尻尾《レイヴンテイ
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