戦車
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男はカナさんの隣に座るとお酒の入ったグラスを机に置く。
「俺と比べてみねぇか?」
「ほう・・・どちら様か知らないけど、酒で私と勝負?」
男の人に挑戦されカナさんはそう言う。
「オイ!!誰だか知らねぇがやめとけ!!」
「こう見えてもこの女化けもんだぞ!!」
無謀なチャレンジをしようとする男の人にマカオさんとワカバさんがそう言う。どうなるかおおよそわかるけどね。カナさんがお酒で負けるわけないし。
俺はカナさんとその男の人のお酒比べを見物してみることにした。
しばらくして・・・
「「ウソだろ!?」」
マカオさんとワカバさんが驚きの声を上げる。なんと予想を裏切り、カナさんが先に酔い潰れてしまい今は御店の床に崩れ落ちている。
「ガハハハハッ!!」
男の人はさらにお酒を一杯飲み干すと大笑いしながら立ち上がる。
「マジか!?」
「カナが飲み比べで負けたの!?」
「ぶっ倒れるカナなんか初めて見たぞ!!」
「あの人すごすぎです!!」
「カナさん大丈夫かな?」
ジェットさん、ラキさん、ウォーレンさん、俺がカナさんが倒れたことに驚き、ウェンディは横たわるカナさんを心配そうに見つめている。
「こいつは戦利品にもらっとくぁ」
男はそう言ってカナさんの上に着ている水着を奪っていく。
「シリル見ちゃダメ!!」
「痛ッ!!」
上半身を隠すものがなくなったカナさんを見ていたわけでもないのにウェンディに目を塞がれてしまう。力強い強い!!
「何すんだてめぇ!!」
「ギルダーツに殺されんぞ!!」
マカオさんとワカバさんがカナさんの上着?を取られたことに激怒するが男は酔っていて聞こえないのかただ大笑いするだけである。
「返せや!!」
「あまりうちのギルドなめてっと・・・」
マカオさんが後ろから男を殴ろうとするがフラフラしていたその人は前に倒れるように避ける。
「ヒック」
男の人はそのまま倒れた反動を使い起き上がると後ろにいるマカオさんとワカバそんの顔にチョップを入れ、2人を床へと叩きつける。2人の頭が叩きつけられたところの床は見事に凹んでしまっていた。
「なんだこいつ!?」
「父ちゃん!!」
ウォーレンさんとロメオが男の人と倒されたマカオさんたちを見てそう言う。
「バッカス?」
「ああ?」
エルザさんは男を見て名前を呼ぶ。男もそれに気づくと跳び跳ねるように起き上がる。
「よぉ、エルザじゃねぇか。ヒック」
「くさい」
「相変わらずいい女だねぇ」
バッカスと言われた男もエルザさんのことを知っているようだ。
「久しぶりだな」
「知り
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