戦車
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て大丈夫なことをアピールする。
「シャルルとセシリーは?」
「まだダメみたいです」
「ポーリュシカさんがそばにいてくれてるから大丈夫だとは思いますよ」
グレイさんにウェンディと俺はそう答える。
「よし!!みんな揃ったな!!」
マスターはそう言うと机の上に飛び乗る。
「聞けぇいガキども!!今日の敗戦は明日の勝利への糧!!やってやろうじゃねぇか、ワシらに“諦める”という言葉はない!!目指せ!!フィオーレ一!!」
「「「「「「「「「「オオッ!!」」」」」」」」」」
マスターの言葉を受けて俺たちはドンチャン騒ぎを始める。やっぱ落ち込んでる妖精の尻尾なんか妖精の尻尾じゃないよな。明日からは巻き返して、絶対に勝ってやる!!
王宮にて・・・第三者side
「よし。誰もいないな」
男はそう言うと静かに扉を開け、通路へと出ていく。
「待て」
「!」
男はそそくさと目的の場所へと向かおうとしていたが、後ろから声をかけられて立ち止まる。
「あんたか」
「久しぶりだな。ノーラン」
ノーランは振り返らずに声だけで自分の後ろにいるのが誰なのか判断する。
「あんたは今は目立った行動しちゃいけないんじゃなかったのか?」
「城に忍び込むのは目立った行動とは言わねぇよ」
そう言ってノーランの後ろに歩み寄ってきたのは魔女の罪のカミューニだった。
「先に聞いておく。お前の目的はなんだ?」
「さぁ?何のことやら」
ノーランはカミューニに嫌みっぽくそう答える。カミューニは一瞬殴ってやろうかと思ったが今は不法侵入中、騒ぎ立てるわけにはいかないのでぐっと堪える。
「今日の戦いのお前は今まで見た中で一番ひどかった上にあまつさえ反則行為に手を染めた。だから俺は思ったんだ。お前には別の目的があるのだと」
「今までで一番ひどかったはひどいな。シリルが予想外に強かったんだよ。さすがにあんたを倒しただけのことはある」
2人は2人にしか聞こえない声でそんな話をしている。
「俺の目的が知りたいといったな。だったら教えてやるよ」
ノーランは体を翻しカミューニに顔を近づける。
「お前らと同じだ」
「は?」
カミューニは一瞬意味がわからなかった。ノーランは体をさらに翻し歩き始める。
「ゼレフに似た謎の魔力。それが俺の目的だ」
「お前もゼレフを倒すために大鴉の尻尾に潜入してるのか?」
カミューニはノーランと同じように足を進めながら話をする。
「半分は正解。もう半分はハズレだ」
「ほう
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