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とある異世界の交差物語(クロスオーバー)
第30話   黒の剣士、再会する
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せばゴツイ親父という残酷すぎるこの答えはスッゲー期待したオレにとって……『詩乃に看病してもらっている』という期待(げんそう)をブチ殺すには十分すぎる威力だった。だからこそ、この先のオレの行動は決して悪くないはずだ








「うがああああああああああああああああああああああああああああっ!!!」








「ギギギギッ……ギギボアァぁァぁっ!!?」

オレの渾身の殺意(おもい)を込めた回し蹴りは親父の左頬に決まり、壁まで簡単に吹き飛んだ。それを達成できたほんの僅かな満足感が傷付いた俺の心を癒した


「おいコラ平助!!中々起きねぇお前を心配したってぇのに、イキナリ蹴り飛ばすたぁどぉゆうつもりだ!!」

「うるせぇよ!目が覚めて早々、詩乃だと思ったらイビキと歯軋りしてるムサイ親父だったら誰だって蹴り飛ばしたくならぁっ!!」

「んだとコラァァッ!!」

「やんのかコラァァッ!!」


最早何回目になるか分らないオレと親父の親子ゲンカが勃発・・・













「……で?何か言う事は?」

「「ゴメンナサイ。オレ達が悪かったです。申し訳ありませんでした。だからそのオーラを抑えてください」」


・・・する前にオレと親父の親子ゲンカに母さんが仲裁……というより眼力のみで父子(おれたち)の怒りを鎮火、鎮圧し、ブリザードのごとき絶対零度の瞳で見つめられた父子(おれたち)は即座に正座、額が床に付くまで頭を下げ、謝罪した(つまり土下座)

「あ、あのオバさん?オジさんも平助も、もう反省してるんだし…そろそろ許しても…」

「ダメよ詩乃ちゃん。この阿呆共は一度許すと何処までも付け上るから一度ちょうきょ…ん、んん゛っ!もとい、お説教しないと!」

「ちょっと待った母ちゃん!!今『調教』って言おうとしたよね!?したよね!?」

「そんな事はいいじゃない?それよりアナタ?」

「は…ハイ?」

「さっきアナタのスマホがメール着信で鳴ったから気になって見ましたけど……『来週の夜は空けておいてね? スナック明美より☆』って載ってたけど……どうゆう事かしら…ア・ナ・タ?」

「か、母ちゃん?落ち着いて聞いてくれ?そのメールは仕事仲間のイタズラであって決して(やま)しいことなど…」

「あら?そう言ってる割には顔中脂汗がダラダラ出てますよ?オマケに服も汗でグッショリ………ちょっと隣の部屋で……話を聞きましょうか?」

「平助えええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーっ!!!たぁぁすけてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ………………………っ!!!!」











「「…
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