第30話 黒の剣士、再会する
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キリトが須郷ことオベイロンと決着をつける数分前、グランドクエスト攻略の為に集まった戦士たち……主にキリトたちに協力してくれたシルフとケットシーの戦士たちは既に引き上げていた。
そのため、今グランドクエストのゲート前に居るのはタカトラ、ソウジ、ヤマナミ、リーファ、リズベット、シリカ、クライン、レコンのみ。するとヤマナミが口を開いた
「それでは、私たちもログアウトしましょうか……」
「え?なんでだよヤマナミさん?」
「グランドクエストをクリアした以上、ここに居る理由がありませんからね。それに…」
タカトラの疑問に答えるヤマナミだが、なにか思う所があるのか少し眉間にシワを寄せていた
「もし須郷の性格が私の予想通りなら、グランドクエストのクリアなんて望んていないはず。となれば…」
そう呟いたヤマナミに何か察したのかリーファが声を掛ける
「まさか…!その須郷って人はお兄ちゃんに何かしようと!?」
「そこまでは分りません………が、調べた限り、彼は優秀な科学者であり、同時に結城財閥のトップ…結城彰三氏の腹心の息子だそうで、プライベートでも家族ぐるみの付き合いだそうです……」
「ん〜……その話を聞くだけだと、別に何の問題もなさそうな人間だよな…」
「でも、ヤマナミさんはそう思ってないんですよね?」
ヤマナミの言葉を聞き首を捻らせるクラインだが、ソウジは彼の読みを確認した
「………まぁ、確信があったわけではありません。ただ…写真越しだけですが、彼の表情が気になりましてね……」
「表情?」
ヤマナミの“表情”という単語に話を聞いていたリズベットが首を傾げた。ヤマナミも「ええ」と答えながらその理由を説明した
「あの須郷伸之の表情は作り笑顔というより、まるで笑顔と言う皮を被っている様な印象だったんですよ。」
「それは…流石に気のせいじゃ「それに…」え……?」
ヤマナミの言葉にまさかと思ったレコンが口を挟むがヤマナミは続ける
「あの男の眼…例えるならドブの様なひどく汚い淀みを感じましたよ。他に例えがあるなら気味の悪い爬虫類、虫で例えるなら100人中100人が目を逸らしたくなるほど気味の悪い蜘蛛やムカデですね…まともな精神の人間があんな眼をするなど私には考えられません。あとは……(ぶつぶつぶつ…)」
…と、須郷に対する嫌悪をそのまま言葉に出しながらブツブツ語り出すヤマナミに対し、その言葉を聞いていたメンバーは全員円陣を作り、密かな会議を始めた
※ここから先はヒソヒソ話しています
「ちょっ!ヤマナミさんどうしたの!?何か行き成りブツブツ暴言の嵐を吐いてるんだけど!?てか怖い!!」
「あ〜〜……ありゃ多分ヤマナミさんのストレスが爆
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