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詩集「棘」
その一言が言えなくて

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今日、久し振りに会った
君は…あの時と変わらずに
その笑顔は僕の心を
強く…揺さぶって…

伝えたいことは口に出来ない…
言葉は胸の奥底で
外へ出たいとせがんでいる…

ねぇ…君が好きです
その一言が言えなくて
思わずその手を掴んで
引寄せて抱きたくなったよ…


たった数分の再会
やっと…平静を装ってた
手の届く距離に立ってる
君に…触れたくて…

怖いんだ…君に嫌われることが…
それでも求めてしまう
そんな僕は…許されますか…?

ねぇ…一緒にいてよ
その一言が言えなくて
心が張り裂けそうで
引留めてしまいそうになったよ…

今度はいつ会えるのかな…?
もしかしたら…もう会えない…?
心は千々に乱れてく
君とずっと…居たいよ

ねぇ…君が大好きだよ
その一言が言いたくて
堪えきれずに君のこと
抱いて離さずにいたかった

想いは夜風とともに
星空へと…舞い上がった…




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