拝啓お母さん。護堂お兄さんに会ってきました。
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った。どうやらルカ君の物言いに怒っているようだ。
「本気も何も護堂さんとエリカさんがした事を言っているだけですよ? 流石に他のカンピオーネ達を招いて戦うというのは言い過ぎましたが。言うなれば現状が今言った状態ですね。しかも神の来訪を待つという制限時間つき。さっきも頼まれましたよね?この国を、民を守ってくださいと」
ルカ君の声が小さく、鋭く、冷たくなっていく。
草薙さんは何も云えない。むしろルカ君の雰囲気に飲まれつつあった。
「草薙さん、ゴルゴネイオンは核爆弾といいましたが。それは僕達もなんです。僕達が戦えば大なり小なり被害が出てしまう。僕も四つ目の権能を手にする際のたたかいで山を三つ全焼させてしまいました。物的被害はもちろん怪我をした人や亡くなった人もいます。けど戦わなければもっと多くの人が死んでしまいます。神々と話し合えばいいと思うでしょうけど神殺しの話を聞いて聞いて説得に応じてくれる神はいません。人の命を尊いと考える神はほんの一握りです。神殺しなんてなりたくてなったんじゃない、王なんて俺は知らない。なんて僕達は云えないんですよ。なってしまったのなら僕達はやるしかないんです。誰にも指図されず自分の意思で」
ルカ君はずっと怒っていた。エリカさんがとった愚かな行いに。神殺しである草薙さんの降るまいに。
「エリカ・・・」
草薙王は己の騎士の名前を呼ぶ。
「ここからは俺が話すお前は口出しするな」
「仰せのままに我が王よ」
その声はお前に拒否権はないと言った意味が込められていた。
「ルカには悪いがゴルゴネイオンは持ち出させない。これは俺が自分で作った責だ。他人にしかも年下のお前に尻拭いをさせたとなっちゃ俺は末代まで笑われる羽目になる」
「僕はこの国に被害が及ぶなら黙ってはいませんよ?」
「今までの話から察するにこの国にもイタリアでいう魔術結社があるんだろう? そこに戦闘可能な場所を用意させてそこで戦う。巨大建造物もないただだだっ広い場所でだ」
「それでも被害が出る場合は?」
「その際は仕方がない。俺にできるのは神を殺すことだけだ」
じっと見つめあう二人。緊張が走る。
「では、被害がでたら半分をエリカさんの処で持ってもらうとしましょう」
ルカ君が再び笑顔で柏手を打った。
途端に軽くなる空気中。ニコニコとした彼に腰が砕けたのかお姉ちゃんとエリカさんがへたり込む。
「護堂さんがよかったら僕も参戦します。基本被害が想定外の場所に及ばないようにするためのサポートですが有事には僕も前に出ます。どうですか?」
「いいのか?今回は俺がやらかしたんだから自分でなんとかしないといけないと思ってたんだが」
「あははは、なに言ってるん
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