拝啓お母さん。護堂お兄さんに会ってきました。
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、普通ならそうするんですが。ならば事情を説明してイタリアで迎え撃てば良かったですよね? 貴女が真摯になって草薙さんにお願いすればもしかしたら引き受けてくれたかもしれませんよ?」
「そ、それは・・・」
「まぁ、大方新しい権能とこの国での発言権が目的でしょうが」
エリカさんが言葉を詰まらせた。ルカ君の考えは的を射たようだ。
「けど、僕はそれを見逃す訳にはいかないんですよ。今まで隠れていたとはいえ、僕も王です。庇護に置いているひかりさんの国が危険に晒されるとなると黙っている訳にはいきません」
「すまん。その、ルカも神殺しをしたのか? 四番目と言ったが今は何歳だ?」
草薙さんが口を挟んだ。ゴルゴネイオンの処遇については全く関係ないが彼が発言する分には問題ない。
「僕ですか? 僕は11年前にカンピオーネになったらしくて、今は12才です」
「11年って、生後一年で神殺しになったのか!?」
「まぁまぁ、僕の事はいいじゃないですか。ちなみに僕は全部で七柱の神を倒してます。あ、内四柱は纏めて一柱ですから、全部で四柱ですね。ですからカンピオーネとしては草薙さんより先輩ですよ?」
改めて聞くとこの年で神殺しを成しているとわかるとずごいとしか云いようがない。
「ですから僕に預けてくれた方がそちらの云う予言を覆す確率も高いと思います。まあ、エリカさんでしたね?貴女の思わくは知りませんが。けど、草薙さんは王とか名誉とか要らないといった方みたいですし、何より日本から核爆弾的なモノがなくなるので丁度いいかなと」
正にWIN‐WINの関係ですね。
とルカ君は終始笑顔を絶さずに言った。
「ちなみに・・・」
そんなルカ君に草薙さんは神妙な面持ちで聞いた。
「ルカはゴルゴネイオンを日本以外の何処へ持っていく」
「イタリア、ミラノですよ?」
私を含めるルカ君以外の全員が息を飲んだ。
「お待ちください!」
エリカさんが慌てて大声をあげるがルカ君は無視して草薙さんに話し続ける。
「大丈夫ですよ草薙さん。向こうはこちら以上に術者や騎士の錬度が高いと聞きます。もちろん僕も戦いますし。もしかしたらイタリアにいるっていう剣の王の手助けが入るかもしれません。運が良ければ僕達の大先輩も手助けしてくれるかもです。手練れのカンピオーネ三人、どんな災厄も裸足で逃げ出しますよ」
「セフィーネ様、今一度御一考を!此度の件は全て私に非がございます!どうか、どうかイタリアの民に御慈悲を!!」
「まぁ、流石に被害を出さない自信はないのでもしかしたらイタリアが焦土になるかもですけと」
「おい、ルカ。本気でいってるのか?」
草薙さんの呪力が高まるのが分か
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