第8話 有栖家スーパー銭湯に行く(プール編)
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俺はというとライがいなくなりバランスが崩れ、まさかの後ろ向きで着水する羽目になった。
めっちゃ鼻に水が入ったし………
「てめ、ライ!いきなり危ない………ってどうした?」
「レイ……」
そこには腕組みして動かないライがいた。
よく見ると、水着がない。
「水着、外れたのか?」
「うん、どうしよ………」
着水したプールは、結構広く、普通に泳いでいる人たちもいる。
さて、どうする………
「ライ、お前は人目がつかない端にいろ。俺が水着探すから………」
「待って、行かないでよレイ………」
そんな泣きそうな顔するなよ。
ったく、仕方ない………
「なら、俺の背中にくっつけ、それなら周りにも見えないだろ」
「う、うん………」
そう言ってくっつくライ。
当然豊満な胸もくっつく。
ぼ、煩悩退散!!
「い、行くぞライ」
「う、うん………」
頼むから恥ずかしそうにしないでくれ、俺はもっと恥ずかしい………
頭を振り、水着を探す。
黒だから見つけやすいはずだけど………
「ライ、一回潜って見てみる。胸隠せ」
「うん………」
ライが離れたのを確認してから、ゴーグルを着け、潜る。
見事なm………
って違う!!
切り替え真面目に探す。
おっ、あった。それほど遠くないな………
水から出てゴーグルを外す。
「あったぞ、ライ。それほど遠くない」
「本当!?」
「ああ、また遠くに行かないように早く回収しにいくぞ」
「うん!!」
やっと元気になったか………
良かった、良かった。
さて確かあそこに………
あった、あった。
「ほい」
水着を拾い、ライに渡した。
「あ、ありがと………」
「俺の背中に隠れながら着替えな。そうすれば見えないだろ」
「うん………」
そう言ってから静かになった。
多分着替えているんだろう。水の弾く音が聞こえる。
「終わったよ」
「そうか、なら早く星たちの所へ………っておい!」
いきなりライが俺の背中に乗ってくる。
「…………レイの背中おっきいね」
「そりゃ、背が伸びたからな………って違う降りろって!」
「いいじゃん、おんぶ〜!」
「良くない!!」
胸があたってんだよ!胸が!!
「ふ〜ん、いいんだ。おんぶしてくれないと水着、レイに外されたってみんなに言うよ」
「なっ!?誰がそんな嘘を………」
「星や夜美は僕を信じてくれると思うよ。それにシャイデさんもいるし………」
確かに、星や夜美はライを信じるだろうな…………
シャイデは絶対悪乗りするだろうし…………
「分かったよ、おんぶ
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