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SAO−銀ノ月−
第八十三話
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らしい。里香はさらに俺への追求を進めていくが、その頬の赤みから、照れ隠しかと思えば可愛いものだ。そんなようなことを考えながら里香の話をスルーしていると、どうやら聞いていないことに気づかれたらしく、里香が放っているオーラがさらに強くなっていく。

「あーんーたー……」

 ――とりあえず怒り心頭の里香に、どうやってゾンビに囲まれていることを知らせるか、というのが急務だろうか。それとも、里香の発するオーラに耐えられないのか、俺たちに攻撃してこないゾンビたちに礼を言うのが先だろうか……?


「……酷い目にあったわね……」

「ああ……」

 そんなこんなでゾンビの群れから命からがら逃げだし、なんだかんだでボスを撃ち倒して病院から脱出した俺たちは、再びブリーフィングルームに戻ってきていた。音に誘われておびき寄せられたゾンビに囲まれたり、ついついCGだということを忘れて蹴りを入れようとしてしまったり、色々あったが何とかクリアできたらしい。……もちろん、クリアした時のポイントは散々だったが。

「で、これが結果か」

 ブリーフィングルームでジャケットやレーザーガンを脱いでいくと、俺たちの前に二枚の紙がテレビ画面から排出された。その紙に記されているのは、このゲームのクリアポイントと、その二人組の相性を点数としたものと、プレイヤーの性格診断……だ、そうだ。全くもって余計なお世話だったが、カップルが多かったのはこういう理由か。

「ほら」

「ん。ありがと」

 里香の性格診断が書かれた紙を彼女に渡し、もちろん自分の分はこちらに持ってくる。確かに余計なお世話以上の何者でもないのだが、里香との……彼女との相性と言われて、気にならないと言えば嘘になる。まず視界に映ったのは、先程までテレビにも映っていた、見る影もない壊滅的なクリア時の評価ポイント。

 そして次に、ゲームを通して集計した相性を数値化した、という数値が――

「「……72点……」」

 ――残念そうな感じの声色のセリフが、俺と里香が一字一句同じように重なった。もちろん百点満点中の計算なのだが、低いわけではないのだが高いわけでもない、要するに絶妙に微妙な数値が表示されていた。

「微妙だな……」

「微妙ね……」

 ……顔を見合わせてその微妙な点数を確かめ合うが、やはり72点のまま変わらない。どことなく不満が残らないわけでもないが、これ以上何かに文句を言っていても仕方がない。……いや、ゲーム内では喧嘩して逃げていただけなので、むしろ高い点数なのだろうか、これは。

 ……それはともかく。その紙に書いてある三つ目の事項、ゲームでの行動からの性格診断。血液型性格診断と同じくらいの信用度だが、とりあえず読んでみると――

「……リズはどんな性格だ
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