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インフィニット・ストラトス if 織斑一夏が女だったら
最終話《『 』》
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次話
誰もが必ず、憧れた。
英雄
(
ヒーロー
)
。
『私』にとっての英雄は、やっぱりお姉ちゃんだった。
モンド・グロッソで優勝して、それなのにまだ、上を目指している。
とても誇らしかった。
『私』は、お姉ちゃんみたいなことはまだ、できないけれど。
いつかお姉ちゃんみたいになりたいな。と、ずっと思っていた。
でも、少しくらい、『私』と話をしてほしかったな。
*
私にとっての英雄は、お母さんだった。
幼い私でも解るくらい、お母さんは頑張っていた。
でも、耐えきれなくなって、こんなことになってしまった。
ねぇ。どうして相談してくれなかったの?
私が子どもだから?
私は、子どもである前に、家族なんだから。家族の悩みは、家族で立ち向かう物でしょ?
*
俺にとっての英雄は、千冬姉だった。
だが織斑千冬という存在は、しだいに、俺に大きくのしかかった。
才能の差。
いつしか、俺の中の英雄は、重みとなっていた。
そして、気付いたら、こう思うようになっていた。
あいつさえいなければ。と
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