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インフィニット・ストラトス if 織斑一夏が女だったら
最終話《『 』》
[後書き]

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『私』達は、道なき道を歩いていた。

芝生のような短い草に獣道が何本も延び、いくつにも枝分かれしている。

どんなに遠くを見ても、山もなく、ただ緑と土の色が続いている。

『私』達がゆっくりと歩いていく横を何人もの人が通りすぎた。

中には自ら壁を創り、座り込む人。脇道には眼をくれず、まっすぐと進む人。寄り道をしつつも確実に歩を進める人。まだまだたくさんの人が『私』達を越していった。

『私』達は、大きく獣道から外れてみた。

歩いたあとには、凹凸の激しい道ができていた。

つまずきながらも『私』達はゆっくりと、歩を進めた。

気づくと、『私』達は草原の中に立っていた。

どちらを見ても緑。来た道もわからなくなってしまった。

でも、『私』達はかまわず歩き続けた。

一歩一歩と、一見変わっていないようでも、ちゃんと景色は変わっている。

回りと少し違う草花。小さな生き物。

『私』達を越していった人々は気づかなかったであろうものを胸にしまい、『私』達は歩き続けた。

例えどんな景色が待っていようと、どんなにのろまと言われようと、『私』は『私』らしく歩いていける。

『私』はもう、一人じゃないから。みんなと、支え合えるから。

『私』から一匹。白い蝶がとんだ。
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