3部分:第三章
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ないのです」
「そうか。心の問題か」
「そうです」
沙耶香は答えた。
「彼にとっては残念なことですが」
「だが。今回の仕事は協力してもらわなければな」
「わかっています」
その言葉に静かに応えた。声は闇の中に溶け込む様に静かに部屋に響いた。
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