4話
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よ、その話し方は」
なんでそんなに喧嘩腰なんだよ。
俺、なんかしたか?
「アンタいつも私とトップ争いしてるじゃない!
そんな相手の事くらい覚えて起きなさいよ!!」
「オマエ、テストは100点満点とるのが当たり前なんだろ?
じゃあトップ争いなんて意味ないだろ」
「!! …ぐぬぬっ!」
顔を真っ赤にして俺を睨むアリサ。
本当になんなんだよ…、と呆れているとアリサが視界から消えた。
………え?
「ねぇねぇ!わたしのこと覚えてる!?」
ああ、なのはが割り込んで来たのか。
アリサがその割り込みで吹き飛んだのな。
すずかにしっかり受け止められてるけど、もう少し力加減とか覚えた方がいいぞなのはよ。
「ああ、いつぞやの」
「お名前を聞いてなかったの!」
「いや、今アリサが言ってたじゃん……」
「お名前を! 聞いて! なかったの!!」
「せ、瀬戸亮介です…。」
おお、怖。
思わず敬語になってしまった。
既に魔王の片鱗は持ち合わせていたのか。
本編まだ始まってないのに。
「ちょ!ちょっとなのは!!
いきなり突き飛ばさないでよ!もう!!」
「あ、にゃはははは。ごめん、アリサちゃん…。」
じゃれつく2人を横目にすずかにアイコンタクトを送る。
折角だし、ちゃんと紹介してほしいところだ。
「2人とも知ってるみたいだけど、瀬戸亮介くん。
昔から私のお家に住んでるんだけど、訳あって今まで紹介出来なかったの。ごめんね」
「すずかちゃんのお家にいたの!?全然気が付かなかった!というか男の子だったんだね!!」
「本当にいたの……?一度も会わないとか徹底し過ぎじゃない?」
なのはは質問ラッシュ。
アリサは不信感を露わにした。
そんな2人に対応するのは面倒なので、とりあえず自己紹介だけすることにした。
「知ってるみたいだけど、瀬戸亮介。
すずかの家に拾われて、それからずっと厄介になってる。
こんな見た目だけど男だ。
基本的に家では引きこもってるから、皆と会わなかったんだ。
とりあえず、このまますずかの友達と関わりが無いってのもどうかと思って顔合わせしとこうかと。
……よろしく」
「よろしくね!亮介くん!」
「仕方ないわね。よろしく、亮介」
「私は今まで通りよろしくね。りょーくん」
これから原作が始まっていく。
この3人とは長い付き合いになりそうだが、皆を幸せに出来るといいななんて、夢を抱きながら。
俺は今後の動き方を考えるのだった。
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