3話
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
し終えた。
ずっと腕を組んで目を閉じながらわたしの話を聞いていた女の子は頭をガシガシ掻きながら半目で此方を見やる。
「アンタさ。本当にそれでいいの?
俺にはアンタが寂しいと聞こえたんだけど。
なら、そうやって家族に言えばいい。
そう伝えるのが一番いい子になるってことだと思うけどな」
それはだめなの。
そんな我が儘を言えば、みんなに迷惑がかかってしまう。
「…はぁ。馬鹿馬鹿しい。
仕方ないな。俺がアンタを助けてやるよ。
これも何かの縁だし」
そう言うと、その女の子はわたしの手を取り公園を出た。
どうやらわたしのおうちに来るらしい。
一緒に行って、本当に駄目か一緒に確認してやるなんて言って。
それは困ると感じながらも、少しの暖かさを感じた。
わたし、本当にさみしかったんだなぁ。
なんて今更気付く。
それと同時に視界に入ったのはわたしのおうち、『翠屋』。
そこで女の子は、ピタリと止まり後ろにいるわたしを振り返る。
あれ、なんでそんなに焦った顔をしているの?
「そ、そういえばアンタの名前。聞いてなかったな。
………名前は?」
「あ!高町なのは!!5さいなの!」
わたしが名前を言った途端、女の子はその場で崩れ落ちた。
△▲△ Interlude out △▲△
おいおい、まじか。
どこぞの正義の味方の影響か、柄にもなく人助けしようとか考えたら相手が主人公とは。
いや、俺も気付けよ。
ポテチでテンション上がりすぎてとか言い訳にすらならねーよ。
しかし、さっきの話を聞いて馬鹿馬鹿しいと思ったのは本当のことだ。
それに、この子の家族はそんな薄情じゃないのは知っている。
本当に記憶があるってのはズルだよな。
………ア、チョットマッテ。
今凄く思い出したらマズい記憶が蘇った。
確かこの子の家族って、あの戦闘民族じゃ。
「なのは!こんな遅くまでどこに行ってたんだ!!心配したんだぞ!」
「あ、ご、ごめんなさいっ…!」
「遅くなる前にちゃんと帰ってこないとだめじゃないか!
……ん?君は誰だ?見覚えがない子だが、この辺の子か?
君も早く帰りなさい」
いの一番になのはに声を上げて近付いてきたイケメン。
………うへー。一番遭遇したくない奴だろ、コイツ。
高町恭也。
忍姉さんの彼氏だよな。
確かにこっちは姿見せたことないけど、俺は知ってるんだよな。
よく家に来るわけだし。
とりあえず、その陰に隠れてこっちを心配そうに涙目で見つめる女の子もいるし手っ取り早くヘイト稼いで退散しますかね。
「悪いんだけど、この子の家族に言いたいことがあるんだ。
それを
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ