2話
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あれから、数年が経った。
自身のことについては予測が立ち、世界についても把握した。
俺は瀬戸亮介という名前だった。
大学3年生で、圧倒的にバイトと趣味を全身全霊を持って楽しんでいたはずだ。
趣味っていうのはサブカルチャー。
オタク文化ってやつ。
アニメ、ラノベが大好物。
そんな俺はバイトの帰り道の途中。
大きな衝撃と轟音を最後に記憶がない。
神様が言ったとおり、俺は其処で死んだのだろう。
その後は無事転生を終え、今の俺があるわけだ。
……安全に転生出来たかと言えば微妙だが。
そんな俺にはある力が備えられていた。
大きな物が2つ。
1つ目は英霊を使役する力。
昔好きだった物にfateシリーズがある。
そこで英霊と呼ばれる物があるわけだが、それを呼び出し使役することが出来るらしい。
何故、らしいなどと回りくどい言い方なのかというと、この力を使ったことが無いからだ。
ぶっちゃけ、何が起こるかわからないので実行には移せていない。
つぎ、2つ目。
とある英霊の魔術を異能として扱える力。
これが本当にきつかった。
とある英霊というのは、これまたfateシリーズの登場人物。
衛宮士郎その人だ。
この人の魔術を異能として扱えるというのは戦力的に大きい。
だが、その魔術を扱うのであれば、その記憶が無ければ扱えまい。
彼の英霊は、無数の武具を視認し、自らの心に貯蔵した。
その心象風景を形にすることこそ、彼の魔術。
であれば、俺にその記憶がなければ使い物にならない。
だからこそ俺には全ての世界線での衛宮士郎の記憶があった。
魔術を極めるために世界中の武具を見て回った衛宮士郎。
正義の味方になるために世界中の紛争地帯を武力により沈静した衛宮士郎。
ある貴族に実力を買われひたすらに執事としての技を磨いた衛宮士郎。
たった一人の正義の味方であるために彼女を生涯守り通した衛宮士郎。
そんな全ての記憶が混濁した俺が生きている理由はわからない。
神様の力なのかはわからないが、とりあえず落ち着いている。
頭の処理能力が異常に良くなっているのか。
とにかく始めの内は辛かった。
自分が消え去りそうっていうのを初めて感じる恐怖だった。
閑話休題。
次はこの世界について。
これはすぐに検討がついた。
それもこれも、あの雨の日。
拾われた俺が家族に迎え入れられた家の名前は『月村家』。
其処に住む同い年の月村すずかと姉の月村忍。
この二人の名前でピンときました。
魔砲、もとい魔法少女リリカルなのはの世界ですね、わかります。
危険な世界というのも頷ける。
だって魔砲だもの。
そんな俺は5才になり、年相応に振る舞
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