九校戦編〈下〉
九校戦十日目(2)×本戦決勝トーナメント戦一高対九高と師族会議からの通達
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み付く事で、炭酸ガスを含んだ霧は選手の身体に付着していたが突風魔法を準備するも、霧の滴を吹き払った事で電撃を弱めたがシールドを張った選手は『スリザリン・サンダース』を喰らった。
「防護服とセットになったブーツ自体は絶縁加工されているが、スーツ本体の絶縁は簡易となっているので喰らったようだな」
「電撃を弱めた選手も片膝付いている様子」
「あのままの態勢でデバイスに指を走らせていますが、空中へと逃げた選手がまるで透明なハンマーで叩き殴られた様子だけど」
「あれは単一系統術式での卓越した出力と言う干渉強度を誇る辰巳先輩が繰り出した事で、瞬間的に下方法へ重力を掛けて敵選手を地上に叩き落としたのだろう。その間に敵選手は服部副会長に向けて、圧縮空気弾が向かうが十文字会頭の『反射障壁』で守られたらしいな」
仲間の撃墜に気を取られていたが、服部に向かって行った圧縮空気弾を撃ち出した相手選手。水中と宇宙を除いたら、どこにでもある空気は元々戦闘用魔法媒体としてはポピュラーなものだ。攻撃手段と殺傷性を制限するルールがあるので、モノリス・コードでは圧縮空気弾や鎌鼬が多用される傾向だ。服部が届く前に見えない壁に四散したが、十文字家のお家芸であり鉄壁という二つ名がある。
反射障壁で守られた後、服部は次の魔法を展開した。九高から一切防御をしてないが、敵の攻撃を全て会頭が防いでくれる前提となった魔法式の構築。地面から砂が舞い上がりながら、風が砂を巻き上げる。前方十メートルから生じた砂埃は突き進むにつれて量と速度が増し、砂嵐の濁流となって敵選手に襲い掛かる事で試合終了のアラームが鳴った。
「最後に使った魔法は、加速・収束系複合魔法『砂塵流(リニア・サンド・ストーム)』だな。巻き上げた砂を核として、移動過程で密度を増していくように構築された広域攻撃魔法で打ち倒された様子だな」
「エレメンツ使いである一真君は出来る訳?スリザリン・サンダースやリニア・サンド・ストームは」
「出来ない訳では無いが、地の精霊王を俺という媒体で使えば出来る事だろうな。と言っても地面から電流を流すには、服部副会長みたいな事は出来なくとも『雷撃鮫』を創り出して襲わせるというのが俺の場合だな」
「なるほど。電気か雷系統のを鮫と言う具現化によって、さっきみたいな攻撃が出来るという事か。にしてもレベルが高いような試合だったが、一真にとってはどうなんだろうな?」
そう言っていたレオだったが、正直俺だとレールガンで終わらせてしまうからな。使用された魔法と使用方法については、俺も出来なくは無いがあのような戦い方をしないのでな。
別に俺は服部の事を低評価した訳ではないが、正式な試合で勝っているとはいえ手抜きをした
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