【東方Project】編
088 5つの難題(ノーマル)と夜明け。
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が言いたかった事を噛み砕いて輝夜に伝える。……輝夜は、それこそ絵に描いた様なきょとん≠ニな顔になり、軈て俺の言葉の真意を理解したのか…
「……ひっぐ…ひっぐ…」
その場で、所謂女の子座り≠ノ崩れ落ちる。……そしてすんすん、と泣き出した。
………。
……。
…。
「話は変わらないかもしれないが…。……今、俺は人里に【満足亭】って店を開いてるんだ──不定期開店≠フ、利潤の追及≠フ概念に真っ正面から喧嘩を売っている店なんだが。……輝夜は覚えてるか?」
「ええ、覚えてるわ。……楽しかったもの」
【永遠亭】の縁側。泣き出した輝夜に落ち着くであろう頃合いを見計らって輝夜に問えば、輝夜は俺の肩に頭を乗せながら答える。……俺はその輝夜の答えに気が良くなり、倉庫≠ゥら1升瓶──ウン十年モノの日本酒を引っ張りだす。
「……月──は曇りだから、時たま雲の切れ間から洩れる月の光でも肴にして呑まないか?」
「あら、それは良い提案ね。……なら私が注ぐわよ」
「止めておくよ。同じ轍は踏みたくないからな」
輝夜の冗句に相槌を打ちながらも、盃に注いで輝夜と酒盛りを始めた。……もちろん酒を注ぐのは各々である。
「ねぇ、真人。月≠ナ1句詠んでよ」
「うわ、出た。輝夜の無茶振り」
「……でも真人はちゃんと乗り越えてくれるでしょう? 弾幕然り」
「……そこまで言われて出来ません≠カゃあ、男が廃るか。……まぁ、判ったよ。……んっん──十六夜に 水溜まりの月見て 惜しみ酒=v
「……字余りじゃない。雨も降ってないし…」
「降らせてみようか?」
そこから酒のペースが上昇する。……輝夜と俺──2人だけの小さな酒宴は、まだ始まったばかりである。
………。
……。
…。
「あ、太陽…。……意味も無く完徹かよ。こりゃ昼まで惰眠貪るしかねぇな。……ははっ…!」
「……本当、いつの間にか朝になっていたわね。何ならここ≠ナ寝ていかない? な〜んて、冗談だから鳩が豆鉄砲喰らった様な顔をしないで頂戴。……ふふっ…!」
……いつの間にやらミナが掛けた“ラナリオン”の雲も無くなっていて、いつの間にか訪れていた暁。完徹特有(+アルコール)の変なテンションで2人して意味も無く笑い合うのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「……確か、俺は【博麗神社】で宴会してたはずだよな。……そうだろう──ミネルヴァさん」
「……そうじゃのう。」
輝夜との再会から数日後、紫から【博麗神社】へと来るように言われた。……何でも、
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