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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第140話 あの日の続きを……
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たって……」
正直、ほとほと呆れ返ってしまっていた。どこまで自意識過剰で自信満々なのだろうか……?だからこそ、ついしみじみした口調になりつつ、いう。
「……ほんっと、馬鹿ね。ほんと」
「うぐ……っ」
まるで飼い主に叱られた子犬の様なレコン。その顔を見たら呆れる絵のを通り越してしまう。その時だ。
「……何がどうなったら、こんなシーンになるんだ?」
「ですが、リーファさん、少し元気になったのは間違いないですよ? レコンさんのお手柄ですねっ!」
……声が聞こえてきたのだ。聞き覚えのある……、どころではない。レコンの声を思い出すよりも早く、脳内に記憶が伝達された。リーファは、ギギギ……≠ニ、まるで機械が擦れる様な音、動きで振り返る。そこには……彼等がいた。
小さな妖精と、新種の妖精が。
「ああっ! ふ、2人とも……、空気読んで離れてて、って言ったのにぃ……」
レコンはリーファとは違う意味で、項垂れている。ここまで言えば判るだろう、来訪者はリュウキとユイの2人だ。
「その『空気を読んで』 と言う所は正直、判らなかったが、とりあえず言われた通り離れてたよ。……が、突然、落雷に似た衝撃音が響けば誰でも気になり見に来ると思うのはオレだけか?」
「そ、そうですよ? 私も驚きました。……人間のスキンシップ、と言う物なのでしょうか? ……リーファさんが、レコンさんの事を何度も叩いてまして……」
「ん……、少なくとも オレは知らないな。そんなスキンシップは」
レコンと2人の会話を聞いている内に、リーファは再びかかっていた金縛りを自力で解除。そして、その解除した勢いが、言葉となり口から発射された。
「わ、わぁっぁぁぁ!!! ふ、2人ともっ!!!!?!?」
……そして、大声叫となって、周囲に木霊していた。回りに一般プレイヤー……観光客的な人たちがいなくて本当に良かったと、リーファは後になって、思うのだった。
そして、その後一体何処から聞いていたのか?と、色々と尋問に似た質疑応答をした後だ。頭もなんとか冷やす事も出来て、リーファはため息を吐いていた。
「ドラゴ君、ゴメンね? 険悪な空気を流しちゃって。……突然あんな場面になってたら、戸惑うよね」
「いや……、オレは気にしない。……言っただろう? 仮想世界現実であろうと、生身の人間だ。感情が抑えられない事だってある。……ただ、向き合う事が大切だろう? どんな事でも。」
ドラゴの言葉を聞いて、リーファは笑顔になる。ユイも、ニコニコと笑いながらリュウキを見ていた。……やっぱり、優しい。過去の事を忘れていたとしても、何処にいても、何処の世界でも、とても優しいんだと。ユイは、そっとその頬に擦り寄っていた。
「ほんと、そう
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