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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第140話 あの日の続きを……
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赤に茹で上げったかのように、顔を紅潮させているのだ。
「い、いったいなに?なんなのっ!?」
「リーファちゃん!」
問いただすまもなく、かなり遠くに居る者も振り向く勢いの大声で叫んだ。
「ご、ごめんね。僕知ってたんだ。リーファちゃんが……今 何か大変なんだって事。なのに……こんな風に聞いちゃって……。でも リーファちゃんは泣いちゃダメだよっ!僕、僕がいつでも、いつまでも傍にいるからっ!」
レコンは思い出しながらそう言う。
この地、アルンに足を付け、翅を休めていた時、彼の姿が見えた。
そう、銀色の彼……ドラゴに。
『ええっ!? リーファちゃんになにがあったのっ!!』
『ん……、詳しい事はオレにはよく判らないんだ。……ここまで共に旅した仲間、だからな。何か力にはなりたいとは思うんだが……。安易に立ち入っていい領域じゃないとも思えるんだ』
『そ、そんな……リーファちゃん……』
レコンは、ドラゴの言葉を聞いて驚いていた。核心部分……、2人の間柄については、流石に言っていないが、今のパーティの状態は彼に話していた。キリトと何かがあって、今は分かれていると言う事を。
『あの……えっと、レコンさんもリーファさんの事、慰めてあげて下さい。レコンさんもリーファさんの力になってくれれば、とても心強いですから』
『……えっ!?』
ユイのその言葉に、レコンは思い切り着目した。ユイはただ……、リーファとの付き合いも長い事、そして リーファの事に好意を持っているからと言う理由で言ったのだが、レコンには『自分にしか出来ない』と言われた様に思えた。キリトと仲良くして欲しいと言う想いの方が正直強いユイだったから、そこまで言ってないんだけど……。レコンは、この時決めてしまったのだ。……自分の想いを伝えると言う事を。
男レコン、一世一代の大告白(笑)を。
「ぼ、僕は、リアルでもここでも、絶対に独りにしたりしないから……っ ぼ、僕、僕は……、リーファちゃんの事、直葉ちゃんのことが好きだ!!」
それは、まるで壊れた蛇口。開け閉めがまるで出来ない。そして、開けっ放しのまま、壊れてしまったから、止まることなく一気にまくし立てていた。……そして、なにを思ったのか、リーファの返事を待つことなくさらに顔を突出させてきた。リーファの見るレコンの姿は、いつも気弱だと言う事。放っておけない、弟の様なもの。そんな男が、膨らませた鼻の下の唇をにゅーと伸ばしてくる・
「い、いや、あの、ちょっ……」
彼の戦闘スタイル、得意技は待ち伏せからの不意打ち。だが、それにしても今回のそれはあまりにも度肝を抜かれてしまう。ヒヨコが突然ドラゴンになって火を噴いた、そんな感じだ。
だから、リーファは硬直をしてしまっていた。
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