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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第140話 あの日の続きを……
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ウキの背後から飛んできて、そしてリュウキの頭の上に乗った。
「はい。ですから、パパはちゃんとリーファさんと仲良くして下さいね?」
「あ、ああ……。何でユイがリュウキと?」
「それは……リュウキお兄さんですから!」
「……そうか。そうだよな」
ユイの笑顔を見て、その何処か説得力のある笑顔を見て……キリトは笑った。暗い気持ちだった筈なのに、良い意味で解れた。
キリトは、翅を広げた。向かう先は、もう決めている。
「少し、行ってくる。待っててくれ」
「ああ」
「判りました」
このアルンの空高く、飛び立つキリトを見送り……、リュウキとユイはこの場所で待っていた。ここからログアウトしたのだ。間違いなく、彼女もこの場所に還ってくる。このまま、還ってこない可能性も、0ではない。だが、何処か判っていた。彼女は、リーファは還ってくると。
その時だ。
「あれー? 君は……」
「ん?」
「あ、あれ? 貴方は……」
この場に、もう1人、来訪者が現れたのだった。
快晴と言える程の空だったが、何処からか薄い雲が流されてきて、太陽の光を僅かに遮る。薄曇りの空、そこから降り注いでくる太陽光、その淡い陽光がこのアルンの町並みを柔らかく照らしていた時。……彼女、リーファは戻ってきた。
「ん……」
ゆっくりと目を開け、辺りを見渡す。この場所は、最後にこのゲームにいた地点だ。どうやら、この場所にいるのは自分1人であり、キリトはいなかった。
「アルンの北……」
リーファは、呟きながらマップを確認した。どうやら今いるドーム前広場は世界樹の南側であり、北側にはイベント用の広大なテラスがあるようだ。最後に聞いた言葉通り……、おそらくそこでリーファを待っているのだろう。
「あたしは……」
……正直リーファはまだ勇気が持てなかった。現実世界で、自分は無意識に友達を頭の中に呼び、勇気づけてもらったものの……、最後の勇気が持てなかったのだ。キリト……和人から何を言われるかも予想できないと言う事も、それに拍車をかけていた。
そのまま、俯いたまま何分か経過した時。
「んも〜〜〜〜、探したよー、リーファちゃん!」
突然名前を呼んだ者がいた。意外な人物だが、リーファとはなじみの深い者。頼りないくせに元気いっぱい、と言った具合の声がこの場に響き渡った。
「っ!?」
唖然としながら顔を上げると、黄緑色の髪の少年シルフ。
「れ、レコン!? な、なんで?」
まるで思いがけない顔だ。この場所にそぐわない顔とも言える。馴染みが深いとは深いが、ここ数日の濃さを考えたら、仕方がない……と言えるだろう。それ程までにインパクトが強すぎたのだから。
ド
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