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リリなのinボクらの太陽サーガ
開戦
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〜〜Side of なのは〜〜

現在、地上本部で高官達が作戦会議中なの。

「魔法が効かなくとも我々にはアルカンシェルがある。時間のあるうちに出来る限りの次元航行艦に搭載させて、それで一斉発射すれば絶対存在であろうと倒せるのではないか?」

「残念ですが皆様、絶対存在にアルカンシェルは効かない……と言うより使わない方が良いと私共は考えます」

「ほう、それはなぜかねリンディ・ハラオウン提督? 我々にも納得のできる説明をしてもらおうか」

「はい。アルカンシェルは空間の位相を歪曲させ、発射地点に存在する全ての物質を対消滅させるというものであるのは、上層部の皆さんもご存知でしょう。しかしファーヴニルには魔力エネルギーを吸収し、自らの力とする能力を備えています。もしアルカンシェルのチャージ中にエネルギーを吸収されでもしたら、溜めたエネルギーのコントロールが乱れて暴発し、周囲ごと次元航行艦が消滅する危険性があります。そうなれば砲撃がこちらに向いて発射されるのと同じ、いやそれ以上の壊滅的な被害が発生してしまいます。更に言うならファーヴニルを余計に強化してしまう事にも繋がりますので、アルカンシェルの使用は避けた方がよろしいと思いました」

「なるほど……確かにアルカンシェルはロストロギアを破壊できる程の威力故、出力などに精密なコントロールが必要だ。現在ではその辺りのコントロールをオートメーション化しているため、今の状況でどうしても使うとなったら手動で操作出来なければ暴発の危険性があるのは我々も認めよう。しかしだなリンディ提督……それではあの化け物にどうやって立ち向かうというのだ? 魔法が使えなければ、強力な魔導師をいくら揃えても意味が無くなるぞ?」

「それに関しては一応、対策を用意しています。……質量兵器を使うのです」

「バカな! 質量兵器の使用は管理局法で禁止している! なのに我々が自らそれを破ると言うのか!? それでは管理局の信用が全て無くなってしまう!」

「その通りだ、いくら敵が強大であろうと管理局が質量兵器に頼る事だけは絶対にしてはならん。魔法が効かないからと質量兵器を用いて事態解決をしてしまえば、これまで管理局が行ってきた魔法だけによる治安維持を自ら否定する事になる。それでは事態の集束後に禍根を残してしまい、新たな騒動を引き起こす火種になる。それでは意味が無いのだ」

「しかし今の状況で面子や先の事を考えても仕方ないのではないか!? ファーヴニルを倒さねば、本局勤務のおまえ達が言う管理局法も何もあったものではない! それならばいっそ質量兵器の禁止を解除し、事態の解決に全力を注いだ方が良いはずだ! そうすれば今後、地上の戦力不足を補う手段にもなる!」

「レジアス中将、今はファーヴニルへの対策会議をしているので
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