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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第135話 魔の手
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ったりしたら、高確率で了承だとの事。
……去っていく時、会話が聞こえたのか?リタから睨みつけられたが……、攻撃は受けずに済んでいた。
(でも、リタって、ドラゴ君の事……、ちょっぴり思ってたんだけど、違ったのかな?)
リーファはそう思ってもいた。少なからず、ドラゴに惹かれている……と思っていたリーファは、あそこで別行動を取るとは思ってなかったのだ。……が、リタは一旦分かれる、と言い、サクヤ達の方へと向かったのだ。
(……ま、一旦だし? わかんないかっ)
そう思うとリーファはニヤっと笑っていた。そんな時だ。
「おおぃ、早く行こうぜ。定期メンテがあるみたいだから」
キリトがリーファを呼んだ。このアルンの空には、アナウンスが響き渡っていた。それは、ゲームの演出、BGM等ではなくシステムアナウンスだ。
「わ、わかってるよ!なら、宿屋でログアウトしよっ! 一応さ」
リーファも早足で追いかけてそう言う。
「……午後三時まで、か」
あと少しでログアウトをしないと、強制ログアウト措置をとられてしまうだろう。つまり、今日のところはこれまで、と言う事だ。
そして、その道中。
「……ドラゴ」
「ん?」
キリトは不意に、ドラゴに声をかけた。
「……お前に会って欲しい人がいる、以前にも言ったが、大切な事……なんだ。頼む。何時だっていい。……約束してくれ。会ってくれるって。……オレもその会って欲しい人に連絡を入れておくから。……頼む」
キリトはそう懇願した。その程度は自分たちには判らない。
……レイナの事を思えば、直ぐにでもと思った。
だけど、無理は決してさせられない。だからこそ、『何時だっていい』と付け加えたのだ。
「………ああ、判った。……約束する」
ドラゴは頷いた。キリトの言う人。その人が、全てのピースを埋めてくれる人だと、どこかで確信をしていたから。
キリトは、そしてユイは、全てを悟っていた。
彼の事を、そして 今の彼の現状が全て……。
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