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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第135話 魔の手
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濃紺の夜空を枝葉の形にくっきりと区切る影。荘厳たるその存在。この世界の中心に聳え立つ世界樹だ。
「……間違いないよ。ここが《アルン》だよっ!アルヴヘイムの中心。世界最大の都市」
「……ああ、漸くだな。本当に……」
「ヨツンヘイムに落ちた時は一体どれだけかかるんだ? と思ったが、強ちかからなかったみたいだな」
「ほんと、良かったよ。キリト君とドラゴ君のおかげだよ。トンキーを守れたのは」
リーファはそう言って笑っていた。トンキーとは、妖精の国アルヴヘイムの地下に広がるもう一つのフィールド。邪神級モンスターが支配する闇と氷に閉ざされた世界、《ヨツンヘイム》に存在している邪神モンスター。姿は象と海月を組み合わせた様な風貌で、色は雪の様に真っ白。
キリトがトンキーと名付けた。
ひょんな事から、邪神同士の争いを目撃、そしてリーファがその片方を『助けよう!』と提案したのだ。そして、それは無事に助ける事ができ、そこから本来であれば、残ったモンスターとの戦い、こちらは逃げる。と言う選択を取ろうとしていたのだが、モンスターで、カーソルも黄色を示しているのに、その邪神は攻性を決してみせなかった。……テイムをしたのか?と一瞬思えてしまったが、それは生憎なさそうだった。
「……それは良かった、と思っているよ。……キリトは未練タラタラだったようだが?」
「う゛……、し、仕方ないだろ? あんなレア武器見たら誰だって……」
ヨツンヘイムから脱出する際の事。
トンキーの背に乗って、アルブヘイムにまで戻ろうとした時、空中ダンジョンの最下部で光り輝く剣を目の当たりにしたのだ。リーファはその時、声を荒らげて言っていた。
あれは、間違いなくALO最強の武器である《聖剣エクスキャリバー》だと。
「……全てが終わったら、手伝ってやるよ」
「お? 言ったな? 絶対だからな」
「二言はない」
「あ、あたしも同行するよ! でも、あそこは相当な難易度の筈だから、それなりに準備と人数はいるっておもうけどね。あーあ、リタも羨ましがる……訳ないか。あれだけ寒い場所だったし。ものすごい怒りそう……」
「ちょうどいいじゃないか。火を出してくれるんだから」
「あのね、キリトくん。火は確かに熱くて、ちょうどいいかもだけど、あれは凍結状態解除なんてしてくれないし、殆ど攻撃なの。圏外で受けたらダメージだってあるんだからね? ノックバック付きで!」
「わ、わかってるよ……」
3人はそう話をしていた。因みに、リタはサクヤ達と一緒にいる。なんでも、彼女達に、世界樹攻略において、魔法部隊での編成や、攻撃魔法についての事、色々と頼まれ事があったのだ。魔法関係の頼まれ事だった為、渋々としつつも、了承をしていたのだ。リーファ曰く、断るなら最初の一声で、迷
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