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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第134話 真実へ……
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判ってもらった事も踏まえて、皆が……安心して、そして笑顔になっていた。
4人の戦いに魅せられて、……サラマンダー達も含めて、皆笑顔になっていた。
『――……なのに、どうして……?』
メンタル・カウンセリングのプログラムが組まれていたユイ。……プログラム、そう言うのは好まないけれど、それらの経験から考えても判らなかったんだ。
「……ありがとう。ユイ」
「っ……」
ドラゴは、優しく微笑んだ。そして。
「ユイには、オレについて……、何か思う所があるんだよな?」
「えっ……?」
「……話す必要があるか。全部」
ドラゴは、そう思った。何処か……、ユイが意味深に言葉を選びながら話している事には勘付いていた。それが、自身の記憶に関わっている可能性も、否定出来ないと考えだしたんだ。
そして、ドラゴは、サクヤ達の方を見た。どうやら、リーファ達と話をしている様だ。途中から、意識が散漫になってしまっているから、あちらに集中しなければならないだろう。大切な事だから……。
「落ち着いたら……話すよ。だから、少し待っててくれるか?」
「あ……はい。判りました。……話して頂ける事が、……わ、私はとても、とても嬉しいです……っ」
ユイの瞳から、涙が流れていた。ずっと、心の中に秘めていた事。それが明らかになると思ったから。
ドラゴは、ユイの頭を人差し指で撫でると……、キリトの方へと向かった。
「悪い。……ちょっと後ろで話してた。どう言う結論になったんだ?」
「ん? ああ……、グランド・クエストに参加させてもらえないか? ってリーファとリタが言ってくれて、でも 今は時間が掛かるって事で、その資金の足しにでも、ってな?」
キリトは、袋を軽く持ち上げてそう言う。ドラゴも納得したようだ。
「成る程。……ん、そうだな。ならオレも一口乗ろう」
ドラゴも指を振り、メニューウインドウを呼び出した。手早く操って、キリト同様に大きな革袋をオブジェクト化した。その大きさは、キリトと同じくらいのもの。
2人から、差し出された袋を受け取ろう……と、したアリシャだったが。その袋を2つ、受け取ろうとした瞬間。
“どっしゃぁっ!!”
「うにゃあっ!!??」
その袋は、かなりの重さだったのか……、重みでアリシャは、押しつぶされる様に倒れてしまったのだ。
「っとと」
「だ、大丈夫か?」
素早くドラゴとキリトは、アリシャを救出……。金のプールで泳いでみたい……っとか、あったけど、金に押しつぶされて、死んでしまうのは、あまりいいものじゃないという事を理解した。
「どうしたんだ? ルー」
「さ、サクヤちゃんっ!て、手伝って、これ、これ凄いヨ!!」
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