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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第134話 真実へ……
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リタが2人にそう言う。
2人とも頭に「?」が浮かんでいる様だったから、『仕様がないな……』『やれやれ……』と言わんばかりにため息を吐く。リーファは、気づいたようで、サクヤとアリシャの2人に向き直った。
「……そうね。サクヤ――アリシャさん。今度の同盟って、世界樹攻略のため、なんでしょ?」
「ああ、まぁ――……究極的にはな。二種族の共同で世界樹に挑み、双方ともアルフになる事が出来ればそれで良し。片方だけなら、次のグランド・クエストも協力してクリアする。……と言うのが、今回の条約の骨子だが」
そう、皆がサクヤやアリシャのような考えを持つことが出来れば、クリアが出来る可能性はあったのだ。……だが、キリトが言ったように、人間の欲を試す陰険さがこのゲームの根幹には潜んでいる様なのだ。だからこそ、1年たってもクリアが出来ていないのだ。
ドラゴは、ふと上を眺めた。この空。広大な空の上を……。
(……或いは、世界樹に行かせたくない理由があるのかもしれないな。……あの上に)
ドラゴは、サクヤの言葉を聞いてそう考える。全てがあの空の上にまで立ち上っている巨大な樹木の上に有る筈だ。
ここはアルブヘイム……妖精の国。
そして、その上にいるのは妖精王オベイロン。王に謁見し、永遠の翅を手に入れる。
その夢の中に、ぼやけている夢の中で何が行われているのか。……それを知らなければならない。
(……オレは。オレ達には)
ドラゴは、自身の右胸にそっと触れた。
その時だ。
『……キ君。リュウ■君。……助けて……っ……リュ■キ君っ』
「……っっ!!?」
急に胸を締め付けられるような感覚に見舞われた。虫食い状態だった、単語の殆どが現れてきた。
そう、間違いなく……この声の主は……、彼女は自身に助けを求めてきている事が。大切な人が、助けを求めていると言う事が。
「……ドラゴ、さん?」
「っ!あ、ああ」
そんな時だ。……不意に声をかけられた様だ。
「本当に……大丈夫、ですか……?」
「……ユイ」
「その、私でよければ、相談に乗りますから。話せれたら……で構わないです。ドラゴさんのプライバシーと言う事もありますから」
声をかけたのは、ユイだった。この場で……、突然感情が不安定になったのはドラゴだけだった。
何故、そうなのか……、それがユイにはどうしても判らなかった。今は、サラマンダーの襲撃も撃退でき、そして シルフもケットシーも助ける事が出来た。皆に笑顔が戻ってきた。襲撃前、とは比べ物にならない程に安堵感に包まれているんだ。いや、サラマンダーの人達と戦った後、話を
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