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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第134話 真実へ……
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聞いたドラゴはと言うと。
「ん。今はする事があるからな。別の機会にしてもらえないか?」
……想像の通りのセリフ。一言一句想像した通り。流石のアリシャも乾いた、引きつった笑みを見せていた……。
「はぁ、超鈍感だって事。バカっぽい……」
リタは、思った通り、と言わんばかりにため息を吐いていた。
「はは……、お言葉は有難いんですが、すみません。オレは彼女に中央まで連れて行ってもらう約束をしてるんです」
キリトも苦笑いをしながらそう言っていた。
「ほう、それは残念だ。……2人ともとはな」
サクヤは、いつも心の底は覗かせない。……が、今回ばかりは本当に残念そうに言っていた。それ程、魅力があると思ったんだろう。そう、色々な意味で。
――……シグルドと言う男の一件があったと言うのも大きなウエイトを占めているのかもしれない。
頼りになる男達だと思ったから。
「アルンに行くのか? リーファとリタは。物見遊山か? それとも……」
「リタは、違うと思うけど、私は領地を出るつもりだった。だった、だけどね。でも、いつになるか分からないけど、きっとスイルベーンに帰るわ」
「……ま、100% シグルドのバカが悪いって事。アンタを……サクヤを裏切るなんて事、リーファがするわけないでしょ」
リタはそう言って、そして そっぽ向いた。
「……ふふ。そう、か。ありがとうリタ。それに、リーファも。ほっとしたよ」
サクヤは、柔らかい笑みをみせて、リタとリーファに言っていた。シルフの領主になる以前からの付き合いのある2人だから、だろう。
「必ず戻ってきてくれよ、リーファ――彼らと一緒にな」
「あっ、なら途中でウチにも寄ってネ?大歓迎するヨー!」
二領主ともに頭を下げる。サクヤは、右手を胸に当てて、優美に状態を傾け、アリシャは深々と頭を下げて、その象徴的な耳をぺたんと倒す動作で其々一礼した。
そして、顔を上げたサクヤが改めて言った。
「――今回は、本当にありがとう。リーファ、リタ、キリト君、ドラゴ君。私たちが討たれていたらサラマンダーとの格差は決定的なものになっていただろう。…何か礼をしたいが……」
「あー、いや、そんな……」
「……オレは自分の信念に従ったまでだよ」
「そ、そう! オレもこういう性分でね。リーファにしろリタにしろ、見捨てたくなかったんだ」
「キリトくん……、格好悪いよ? 後で、のっかって言い直すなんて」
「うぐっ……」
キリトは慌ててドラゴと同じように言うが……、後出しだから、やっぱり格好はつかないだろう。リーファにそれを指摘されて、項垂れてしまっていた。
「礼してくれるって言ってんだから。……これを利用しない手はないって思うわよ」
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