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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第134話 真実へ……
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に終わりそうだ。条約の調印はこれからだがな。……そうそう、予期せぬ来客があったぞ」
「き、客……?」
「ユージーン将軍が君に宜しくと言っていた。……エスに宜しくとな」
「なっ……!?」
シグルドは今日一番の驚愕に見舞われていたようだった。剛毅に整った顔がみるみる内に、蒼白になる。言葉を探すかのように瞳をキョロキョロと動かし――、そして、その視線の先にいた人物に目を向ける。リーファ、そしてキリト、リタだ。
そして、キリトの隣にいたドラゴも見た。
なぜ、リーファとキリトの2人とリタがいるのか、そして あの男の事はよくわからないが、自身の計画を崩したのは、こいつらだ、と直感的に理解したようだ。
「リ……」
状況を理解すると同時に、鼻筋にシワを寄せ、猛々しく歯を剥き出す。
「……無能なトカゲどもめ……。で……? どうする気だ、サクヤ? 懲罰金か? 執政部から追い出すか? だがな、軍務を預かるオレが居なければお前の政権だって……」
今回の一件の重さがそんなに軽いわけ無いのが判っていないのだろうか?シグルドは、強きの姿勢を崩さなかった。サクヤは、そんなシグルドをみても表情を全く変える事なく、言葉を続ける。
「いや、シルフでいる事が耐えられない、と言うのなら その望みを叶えてやることにした」
「な、なに……?」
サクヤが優雅な動作で左手を降ると、領主専用の巨大なシステムメニューが出現した。無数のウインドウが階層をなし、光の六角中を作り出している。1枚のタブを引っ張り出し、素早く指を走らせる。
そして、その数秒後。
シグルドの眼前に青いメッセージウインドウが出現した。それに眼を走らせたシグルドが、血相を変えて立ち上がった。
「貴様ッ……! 正気か!? このオレを、このオレを追放するだと……!?」
「そうだ。レネゲイドとして、中立域を彷徨え。いずれそこにも新たな楽しみが見つかる事を祈っている」
「う、訴えるぞ! 権力の不当行使でGMに訴えてやる!!」
最後の悪足掻き、というものだろうか。惨めなものだな、と後ろで控えていたドラゴはため息を吐いていた。その足掻きにサクヤは、動じる様子もなく。
「好きにしろ。……さらばだ、シグルド」
最後に、指先でタブに触れた。それと同時に鏡の中から、シグルドのその姿が掻き消えた。シルフ領を追放され、アルンを除くどこかの中立都市にランダムに転送されたのだ。金色の鏡は、しばらく無人となった部屋を移していたが、やがてその表面が波打ったかと思えば、儚い金属音を立てて、砕け散った。
「……サクヤ」
再び静寂が訪れても眉根を深く寄せたままのサクヤの心中を慮って、リーファはそっと声をかけた。サクヤは、左手を振り、システムメニュ
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