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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第134話 真実へ……
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見たわけでもないから、一概には言えない。……が、彼には深い深い因縁がある。
その根は……限りなく深い。
「ドラゴさん……?」
そんな時。皆が軽く笑っていた時、1人だけ感情が違うと、敏感に反応したのはユイだった。今では、プライベート・ピクシーとしての彼女だが、元々は、メンタル・カウンセリングが本職だった。それ故に、イチ早く気がついた様だ。ユイは、キリトの肩にのっていたが、その小さな翅を広げて飛び、ドラゴの肩にのる。
「どうか、したのですか?」
「……ん? 何がだ?」
「その……、何だか怖い顔、してました」
「っ……」
ドラゴは、自分としてはそこまで顔に出した覚えが無いと思っていたが、どうやら、この少女……ユイには見透かされていた様で驚いていた。だが、直ぐに笑みを見せると。
「悪い……。怒ってるわけじゃないよ。……が、あまり良い話じゃないだろ? 今回の事。だから、少し不快に思っていた様だ」
「そうですか……」
ユイは心配した表情をしていたが……、笑ったドラゴを見て一先ず安心したように、笑みを返した。それだけではない、と正直思っていたが、ドラゴは柔らかい笑みを出して、ユイの頭を軽く撫でてくれている。その感触は、あの世界。キリトやアスナ、……そして レイナ、リュウキにしてもらった抱擁に近い程、安心出来るし心地よい。
だから、ユイも笑顔になったのだった。
〜シルフ領スイルベーン〜
そこはシルフの領主館。
通常であれば、領主が座るべき場所に、ある男が座っていた。まるで、我が物の様に脚を組み、ワインを片手に翡翠の机の上に乗せていた。その顔には、笑みさえも見える。
丁度、グラス内のワインも少なくなってきたその時だった。
『シグルド』
突如、声が聞こえてきた。その声に反応した男……、シグルドは、まるでバネ仕掛けの如く飛び起き、突如、目の前に設置された鏡の中に視線を移動させる。
闇魔法の1つである通信魔法の《月光鏡》だ。
そこにいたのは、凛と佇まう1人の女性。よく知っている人物。
「サ……サクヤ……っ!?」
まるで、幽霊でも見たかのような表情をしたシグルドを見て、サクヤは優雅に軽く微笑むと。
「ああ、そうだ。……残念ながらまだ生きている」
サクヤは、淡々と応えた。《残念》という部分を強調して。そう、彼女は全てを知ったのだ。今回のシルフ・ケットシーの会談における襲撃事件の真相を。真の黒幕を。
「なぜ……、いや、か、会談は……?」
『有り得ない』
その顔からそう言っている様に見える、そう思っている事を読み取る事などは造作もなかった。それ程まで、あからさまに動揺しているのだから。
「無事
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