25部分:第二十五章
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かった。
「見れば奇麗な娘ですが」
「あと少しで擦れ違った男も女も振り向く程になれたでしょうに」
その少女はかなりの美貌の持ち主であった。栗色の大きな瞳に黒い髪を肩で揃え、鼻は高く唇は小さく赤かった。小さい形のいい顎に長い首を持っていた。だがその首には薔薇の棘が巻き付き、唇からは血を流して事切れていた。栗色の瞳は空を見詰め、光はない。そのモデルと言っても通用するような高く見事な身体の周りには黒薔薇が無数に置かれていた。
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