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英雄は誰がために立つ
Life13 第一次グレモリー家本邸前防衛戦 収束
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なんつうか・・・・・・・・・アイツにとってオレ(達)が特別(・・)だからな」
 「・・・・・・・・・え?」

 モードの特別と言う言葉をゼノヴィアは、頭の中で反芻させる。

 ――――特別ーーー、特別ーーー、特別ーーー・・・・・・・・・恋人・・・・・・・・・!?!?!?

 如何やらいつもの恋煩いが発生したようだ。

 「――――な・・・んだ・・・・・と・・・!!!」

 ――――まさか、女呼ばわりを禁じたのは『私を女扱いしていいのは士郎だけだ!』とでも言いたいのか!?

 妄想がふつふつと暴走しだしたゼノヴィアの脳内では、お互いに爽やかな笑顔で話を弾ませている士郎とモードのヴィジョンが現れた。
 ヴィジョンは切り替わり、2人は腕を絡めながら様々なデートスポットで満喫しながらラブラブ空間を築いているのが浮かんできた。
 さらにヴィジョンは切り替わり、2人ともベッドの上で両手を重ね合わせて士郎がモードに覆いかぶさるように、そのまま―――――。

 「・・・・・・・・・はっ!?―――――クッ!!」

 漸く現実世界に戻って来たゼノヴィアは、心底悔しそうにデュランダルを持っていない方の手を強烈に握る。
 勝手な妄想による暴走で、モードを親の仇を睨み殺すような目線を送る。
 奥歯を噛みしめるゼノヴィアの口からは、ギリィッッ!などと言う強い歯ぎしり音をさせる。

 当のモードはよく解らないが、不興を買ったなどと理解した上でだから何だと考えて無視した。
 モードからしてみればゼノヴィアは、漸く戦場のせの字を知ったばかり程度のルーキーぐらいにしか思っていなかった。
 ゼノヴィアとしては相手にもされていないモードの態度に、ますます反感と妄想を募らせる。
 そんな時、パスを通じてまたも士郎から念話が送られた。

 「・・・・・・・・・・・・は?ああん?――――って、ちょっと待て!コラ!!お前だけで行く必要はないだろうがっっ!聞いてんのか!―――って、切りやがったな!?」
 「如何したの?」

 いきなり騒ぎ出すモードを見て、妄想からの暴走中のゼノヴィアの代わりにリアスが聞く。

 「如何したもこうしたも!士郎の奴、弟分の・・・・・・一誠っつたか?あいつの下に救援に行くってよ。しかも1人で・・・」
 「救援?何故かしら?」
 「解んねえのか?――――っても、士郎も今気づいたらしいが、此処も含めて様々な場所で騒ぎになってるのに、如何して一誠(そいつ)と龍王は此処に駆けつけてこないんだ?」
 『・・・・・・・・・・・・って、あっ!!?』

 モードの言葉に皆が思い当った。

 「そう言う事だな。何らかの罠か結界により来れなくされてるか、龍王の足止めが可能な敵の襲撃を受けているかのどちらかだろうよ。そ
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