Life13 第一次グレモリー家本邸前防衛戦 収束
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「それ以前に結局、貴方は何所の誰なのかしら?助けてくれたことには感謝しますけど」
そこで根本的な質問をヴェネラナが投げかける。
モードの出現時は、非常時+強力な力で自分たちを援護してくれる存在と言う理由から問わなかったのだ。
「士郎さんの知り合い・・・だそうです」
「あら?士郎さんの?と言う事は、先程から周りの魔獣たちを殲滅している弓矢は、士郎さんのモノかしら?」
「はい、そうだと思います。援護に回ると言って、私とそこの・・・・・・人を送り出しましたから」
ゼノヴィアは一拍置いてからモードを指さした。
「含んだ言い方だな?」
「だったらせめて名前を教えて欲しいのだが・・・?」
「あー?そういやぁ、名乗って無かったな。――――モードだ・・・って、あっ!」
「な、何だ?」
ゼノヴィアは、名前を聞いただけなのにまた殺気を向けられると思い身構える。
「そういやぁ、弓矢による狙撃で援護するとか言ってただろ?ならあの時お前を投げる必要なかったなぁと、思ってな!」
モードの言葉をそのまま聞いたゼノヴィアは、相槌を打つようにそう言えばーと頷くが、そこであることを思い起こした。
「!?――――そうだ!だったらどうして私を投げたんだ!?まさか忘れてたのか!?」
「・・・・・・・・・・・・そういやぁ、中々晴れねぇな。魔力籠めすぎたか?」
「こらっ!誤魔化すな!忘れてたんだな!?忘れていたんだな!」
最早確信的に詰め寄るゼノヴィアに、モードは煩わしそうに横目で見る。
「そこの銀髪のお仲間を助けられたんだから、いいじゃねぇか?」
「又しても開き直るだと!?」
モードの応対と理不尽さに、またも怒りながら驚く。
そんなゼノヴィアが憤っている時に、モードの頭に響くモノが有った。
「ん?――――何?・・・・・・・・・ちっ」
「ど、如何したんだ?」
憤っているのは自分の筈なのに、何故か突然不機嫌さを露骨にしだしたモードに対して又も身構える。
「敵が逃げやがったんだと」
「何!?」
「貴方のあの一撃を受けて、無事だったと?」
ゼノヴィアの疑問を引き継ぐ形でグレイフィアが訝しむ。
「そこのパワー馬鹿が吹っ飛ばした奴が、オレが放ったモノとの間に入って庇ったんだと」
「私を投げたのはアンタだがな!」
「しつけぇなぁ、そんなんだから士郎の奴に構ってもらえねんだろ?」
「それとこれとは関係ないだろ!――――って、待て!?アンタは士郎さんと普通に念話が出来るのか?」
ゼノヴィアの記憶では、士郎は普通の念話も出来ずに自分の考えを相手に伝える位しか出来ないほど残念だったはずだ。
「あん?そりゃーまー、
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