Life13 第一次グレモリー家本邸前防衛戦 収束
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線の先には、自分たちの制空権を支配するかのような矢の雨が降り続いていた。
如何やら魔獣たちは、この矢による攻撃で威嚇されながら自分たちを囲むように誘導されたらしい。
「ずいぶんと余裕が有るじゃねぇか!」
『!?』
自分たちにそんな投げかけをしてきたのは、口を野性的な笑みを浮かばせて獰猛な瞳を滾らせている敵の魔剣士だった。
確かに、今は現状の原因究明に目を彼方此方に向けている場合では無かったと、反省した敵セイバーだったがもう手遅れだった。
魔剣士の邪剣のオーラは最大限まで増幅されており、爆発寸前の爆弾同然だった。
「だったらこの一撃、受け切って見せるんだなぁ!我が麗しき――――」
「クッ!」
「――――父への叛逆!!」
生前に、王に相応しき剣と言う理由から盗み出した王剣と、憎々しい父王への反逆心が合わさり宝具へと昇華したモードレッド自身中最強の力の結晶が、赤い暴虐へと変貌したまま敵セイバー達に襲い掛かった。
−Interlude−
時は少し遡る。
モード+ゼノヴィアの奇襲?攻撃により、かなりの距離まで吹き飛んでいった留玉臣は、勢いよくもなんとか着地してから直に戦線復帰しようと全速力で戻った時見た光景は、自身の主の窮地であった。
敵の魔剣士の邪悪な剣から、歪なれど強大なオーラが自身の主に放たれようとしていた処で留玉臣の行動は速かった。
モードが敵セイバー達に自身中の最強宝具を放った直後に、躊躇いなく両者の間に瞬時に入り敵セイバー達を庇う様に赤い叛逆を受ける。
「グッォオオオオオォオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
留玉臣は主の宝具となった時に感じた、自分の中の異物であった因子を開放させた。
その因子により変化は一瞬にして留玉臣を、雉を連想させる様な大きな鳥の幻想種へと変貌した。
セイバーの宝具である彼らは、自身の主の了承を取れば約7日間に一度だけ幻想種へと変貌して力を倍加させることが可能だった。
主であるセイバーの了承を取らなくても可能ではあるが、その場合7日程から1月位へと期間伸びると言うリスクが発生する。
しかし、今は後さき考えている場合では無かった。
『留玉!』
「臣っ!?」
自分達を覆う様に敵の赤い暴虐から庇う同胞に、セイバー達は思わず叫ぶ。
「オオオオォオオオオオオオァアアアアオオオオオオオ!!!」
(若、如何かお逃げ下さい。此度の戦況は覆しようがない程、我らにとって不利にございます!)
「臣・・・」
声にして語れぬ代わりに、頭に直接念話を送り自身の主へ戦略的撤退を奏上する。
「オオオオオオオオオォオオオ
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