Life13 第一次グレモリー家本邸前防衛戦 収束
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セイバーは瞬時に理解した。
しかし何故と言う疑問符が頭を過ぎると、楽々森彦とは逆側の真横から犬飼健が着地して来た。
「申し訳ありませぬ!拙と周りの獣たちを含めまして、姿を見えない弓兵の弓矢に苦戦させられておるのです」
犬飼健は、自分が忠を誓った相手に言いわけするなど恥さらしもいいトコだったが、自身の今の状況を報告しないワケにもいかなかった。
「弓矢?」
自身の部下であり宝具の一部たる犬飼健の言葉に周りを見回すと、この周辺を囲っていた魔獣たちが何所からか来る弓矢によって次々に屠られていくのが見て取れた。
「っ!」
しかし、狙撃手である弓兵の居所を探っている暇は敵セイバー達には無かった。
背後を振り向くや、自分を投げた魔剣士の構える西洋剣から歪なれど強大な魔力を感じられた。
その魔剣士はもう片方の手で兜を取り、何故か脱ぎ捨てた。
そこに現れたのは、ナチュラルゴールドの髪にシニヨン風に縫い付けた髪型で、最後は何故か雑に赤いバンドで纏めていた野性味あふれる少女だった。
「女・・・の子?」
「・・・・・・・・・」
ゼノヴィアとしても、魔剣士に素顔は声音から女性だと分かっていたが、自分と同じくらいの少女だとは思わなかった様で驚きつつモードにとっての禁句を吐いてしまった。
そんなゼノヴィアの言葉に対してモードは、今すぐ抗議したかったがそれは後にした。
彼女は両手で得物である燦然と輝く王剣を構えた。
モードは自身の最強宝具を開放するために、鎧型宝具である不貞隠しの兜の能力を解く。
『!?』
モード自身の最強宝具の解放の前兆として、彼女中心を一帯が血に染まっていく。
敵味方問わず、この事に大いに驚く周りの者達。
そしてモードの得物である燦然と輝く王剣の形状に変化が現れ、白金の剣は魔剣すらも可愛く思える程の歪極まりない位の禍々しい赤いオーラに刀身が覆われる邪剣へと変貌した。
その邪剣を目にしたゼノヴィア達は、あまりの歪なオーラに片足を無意識に一歩ほど後退させるほどだった。
それを少々距離が離れている地点で見せつけられていた敵セイバーは、直感を働かせなくとも不味いと悟らせられてその場から逃げようとするが、いつの間にかに周りを魔獣たちで埋め尽くされて逃げ場がない事に気付かされた。
「何だこれは!?」
「何時の間に!」
敵セイバー同様に、魔剣士の邪剣に意識が集中し過ぎていたせいで、周りの変化に気付けなかった犬飼健と楽々森彦が今更になって慌てだす。
何故このような窮地に陥ったのかと、ふと空を仰ぐことで理解できた。
「あの矢かっ・・・!」
敵セイバーの視
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