Life13 第一次グレモリー家本邸前防衛戦 収束
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小猫の窮地に対して魔力弾と雷を放とうとするも手遅れだった。
ある一手以外はだが――――。
「うわぁあああああ!!?」
「!?」
『!?』
留玉臣は自分の眼前に迫って来るモノ、大剣を前に突き出しながら飛び込んで来る青い髪をした少女――――ゼノヴィアに驚愕した。
それに遅れてその他も驚く。
一番驚いているのは、何故かこの場に居て留玉臣目掛けて突っ込んでいるゼノヴィア本人だが。
詳細については、このグレモリー家本邸前に着いた数秒前のモードとゼノヴィアだった。
此処でも襲撃を受けていたのは理解していた所で、敵に斬られる寸前の小猫を眼にしたモードはすかさず剣を前に出せとゼノヴィアに指示をした。
ゼノヴィアは訳も分からないままではあるが、この白銀の魔剣士ならぬ暴風が一応の味方であることは理解していたので、よく解らない指示ではあったが従った。
指示に従ったゼノヴィアに向けて『頑張れ』と、イマイチよく解らぬ励ましをしてから、小猫を斬りかからんとしている留玉臣目掛けてあろう事か投擲したのだった。
勿論、ゼノヴィアを。
そうして今に至ると言うわけだった。
留玉臣は鳥が空から地上に向かい急降下した上で獲物を狩る様に、地面から離れて跳躍してから切り伏せる型を好んでいる。
そして今現在もそれの為、宙に浮いている様なモノであり、防ごうとも踏ん張る事も出来ずに結果として文字通り吹き飛ぶ。
しかもゼノヴィアの質量+投擲された事による加速が合わさって、少なくともグレモリー家本邸の周りを取り囲んでいる魔獣の群れの外側まで吹っ飛んでいった。
「あぐっ!」
そして投擲されたゼノヴィアは、前のめりにだがなんとか着地した。
そんなゼノヴィアは振り返って自分を投擲した元凶を探して見つけた。
抗議をするために、睨み殺すような眼つきを叩き付けた。
ゼノヴィアの帰還に驚いた一同は彼女に質問したい処だったが、あまりの剣呑さに一旦諦めて彼女の視線を追った。
そこには白銀の魔剣士がいた。
「投げるなんて、酷いじゃないですか!下手したら死んでますよ、私!?」
「大丈夫だって、計算したんだから!それに結果として生きてるし、お仲間も助けられたんだ。寧ろ感謝してほしいぜ?」
「悪気の欠片も見せないどころか、礼の要求!?なんて人だ・・・!」
握り拳を作りながら歯ぎしりをするゼノヴィアの姿は、ぐぬぬと言う声を漏らしそうなくらいに憤りを見せていた。
周りと言えば、ゼノヴィアを投擲したであろう白銀の魔剣士の声音が意外にも女性だと分かった事と、立ち振る舞いから相当な手練れだと判断出来る位だった。
そしてグレイフィアと対峙している敵セイバーだけは、表情にこそ出さないが心中は焦りと憤りに満ち
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