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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第133話 再戦の誓い
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「――……見事、という言葉以外見つからんな。オレが見た中で最強のプレイヤーだ。貴様らは」

 ユージーンは静かな声でそう言った。ジェイドも、軽くため息をした。

「ここまで、しんどい戦いをしたのは、一体いつ以来ですかね……。いや、本当に参りました。完敗です」

 戦いの時は二重人格?とも思える彼の口調だが、誰も突っ込まない。熱くなれば誰であっても、そうなのだろう。男なのだから。

「そりゃどーも」
「正直……オレもそうだ。彼の言うように見事だった、という言葉しか浮かばない」

 軽く応じるキリトとユージーンの言葉に同調するドラゴ。

「スプリガンに貴様のようなプレイヤーがいたとはな。……そして」

 ユージーンは、ドラゴを見た。
 彼がなんの種族なのかは、今でも判らないからだ。

「私も聞きたいですね。貴方は一体何者なのですか?」

 ジェイドがその疑問を変わりに口にした。ドラゴは、やや苦笑いをすると。

「この種族は《フェンリル》。なぜ、この種族になったかは、企業秘密、と言う事だ」

 そう言って目を瞑った。

「新しい種族。……うむ、秘密兵器、最終兵器と言う話は、強ち真実だった、と言う事か。……それにしても、世界は広い、ということかな」

 ユージーンはそう認めた。そして、それを聞いたキリトは。

「オレの話、信じてもらえるかな?」

 そう聞くが。それとこれとは話が別だった様だ。

「………」

 ユージーンは、目を細めて一瞬沈黙した。この時ばかりは、やや饒舌だと言っていい、ジェイドも同様だったようだ。この沈黙を破ったのは、2人ではなく。

「ジンさん、ジェイさん。ちょっといいか?」
「カゲムネか、なんだ?」
「ん?」

 何処かで聞いた名前、だと思ったリーファ。すると、ふと横から殺気に似たものを感じた。

「………キっ!」

 その発生源はリタだ。

 なんだか、恨めしそうに睨んでいる……。そこからでも、思い出せる者だった。リーファたちを襲ってきて、キリトとドラゴが返り打ちにした3人の(ランス)隊のリーダーだった男。……リタにちょっかいを出して来て、炙られた内の1人。
 ひょっとしたら、彼女の名前が広がったきっかけの人かもしれなかった。

「昨日、オレのパーティが全滅させられた、って話はもう知ってると思うけど、まさにこの2人だったよ」
「……ほう」
「へぇ……よく逃げられましたね?」

 ジェイドは、笑いながら聞いた。カゲムネも苦笑いをすると。

「……正直、生きた心地はしなかったよ。おまけに後ろにはウンディーネがいるときた。回復支援のエキスパートもいるんじゃ、根刮ぎ闘争心を奪われても不思議じゃないって思うでしょ?」

「……!
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