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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第133話 再戦の誓い
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ドラゴの魔法スキルである。

□ 詠唱行動
□ 高速詠唱


 これらを駆使し、組み合わせたスキルだった。他の行動をしながらも、素早く魔法の詠唱が出来るスキル。

 そこから生まれた隕石は、下から上に向かって打ち上がる。重力を無視し、ユージーンに向かって打ち上がったのだ。流石に上から下へ落下する速度に比べれば遅いものの、それでも驚異と言わざるを得ない。

「何ィィ!!?」

 まさか、落下方向から隕石が来るとは思っていなかったユージーン。

「うおぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 キリトは、凄まじい気迫、気勢に乗せてユージーンの身体にあの巨大剣とリーファの刀を同時に振り下ろす。

「ぐぉぉぉぉぉ!?!?」

 両肩にかけて、剣を受けたユージーン。そして、隕石とキリトの剣に挟まれ。

“ずごぉぉぉぉっ!!!”

 空中で大爆発を起こし、ユージーンの身体は、爆散して赤い炎となり……落下していったのだった。



 場に存在するのは、2つの炎。
 当初は誰もが、シルフ側の炎になるとばかり思っていただろう。それは、シルフ・ケットシー側も例外ではない。純粋に勝利を信じていたのは、恐らくリーファとリタの2人。

 あまりの光景に、皆が言葉を発することが出来ず、呆然と立ち尽くす。まるで、魂でも抜かれたのだろうか?とも思える程凍りついていた。

 ……それ程までのハイレベルな戦いだったのだ。

 いや、ハイレベル。という言葉だけでは、収まらないだろう。

 通常のALOでの戦闘は近接ならば、不格好に武器を振り回し、遠距離であれば、芸もなく魔法をぶつけ合う。

 聞こえは悪いかもしれないが、それがスタンダードの形だと確立されているのだ。防御、回避といった高等技術を使えるのは、全種族の全プレイヤーを合わせたとしてもひと握りであり、そして見栄えがする戦いと言えば、月例大会として行っているデュエル大会の上位戦だろう。

 ……が、今回の最大の魅力は、正に剣と魔の融合にあった。

 サラマンダーの剣と魔の最強の2人。スプリガンとフェンリル(相手側は知らない)の剣と魔。

 魔法ならば、魔法のみ、剣ならば剣のみと、どちらかに偏るものなのだが、今回のそれはどちらもインパクトが強すぎる。隕石の魔法も周囲の度肝を抜くものだったが、ユージーンの身体を一気に切り裂いた二刀流にも負けない程のものだった。

 天地を砕かんばかりの豪剣と閃光と思える超高速の二刀流。炎神とも言える怒濤の魔法と天災を引き起こす神々の魔法。

 ……最初にその沈黙を破ったのは、シルフのサクヤ。扇子を掲げながらハリのある声を上げる。


「見事! 見事!!」


 高らかに扇子を掲げた。
 それに続く様に、ケットシーのア
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