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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第133話 再戦の誓い
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詠唱って言うリスクを排除したあの杖は、近づかなければいけない。正直、あたしはあの魔剣グラムよりも……。あの杖の方が厄介だと思う。……いや、事実上全ての最強の武器と行って良いかも……」
リタもそう付け加えながら言う。魔法と言うものを知り尽くしているからこその言葉だ。ドラゴが負けるなんて、思えないし、思いたくない。……だけど、どうしても身体能力・武器性能の差と言うのはどうしようもないのだ。
「……確かにネ。ユージーン将軍のあのグラムも十分反則級だと思うけど、あの杖モ……。杖なのに、モーティマーの懐刀、とはよく言ったものだヨ」
アリシャも同様の様だ。
自身がテイムし、育て上げたドラグーンを率いたとしても、対抗する事ができるか?…正攻法では、まず無理だ、と思えてしまう。
「それでも……それでも……キリト君は……」
「……あのバカ……ドラゴなら……」
武器の性能の差を聞いて、圧倒的なその差を聞いても、二人は信じていた。リタも、口では最強の武器等の性質を言っていたが、それでも最後に立っているのは、2人だと信じていた。
『絶対に……勝てる、勝ってくれる』
だが、その言葉は口には出さなかった。だけど、想いは同じだった。
「ちぃっ……! 厄介な武器をッ……」
キリトは、ユージーンの攻撃を弾き防御をせずに、全て反射神経のみで、回避をしている。……が、完全に防ぎきる事はどうしても無理だ。長引けば長引くほど、こちらが不利なのは見て取れる。
「ちっ……こんな時こそ、アイツの眼があれば、って思う事は無いな……」
やや、情けない発言だ、と思ってしまうが、彼のその眼はそれ程魅力的だったのだ。何度、あの世界でほしいと思った事か……数えられない。あの眼、……アイツだったら、或いはこの男の剣技を全て見切っているかもしれないから。
「まだ粘るか!」
キリトと打ち合っているユージーン。彼の方がHPの残は多いが、最初の余裕は微塵もなくなっている。公約した30秒はとっくに過ぎ、今はもう2分程経過している。……が、それでも仕留めきれないのだ。
その時だった。
ユージーンが睨みを効かせていた時、キリトにドラゴがぶつかったのだ。ドラゴが、魔法を受けて飛ばされた、のだと推察出来る。が、相殺しているようで、HPはあまり減っていない。それでも、相手のそれよりは、発動が遅かった為か、ノックバックはドラゴ側で発生し、弾き飛ばされてしまったようだ。
「っ……、悪いな」
「あ、ああ。……互いに厄介なヤツとやってるな」
「……ああ」
背中合わせになるキリトとドラゴ。
「……怪物、ですね」
汗を拭う仕草をするジェイド。圧倒的な速射性と火力を持っている武器で攻撃をし
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