暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第133話 再戦の誓い
[2/11]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
―……なぜ、一瞬で目の前に?
その聡明とも言われる頭脳でも、まるで 思考がまとまらない。
(……こんな事が合って良いのか!?)
強くそう思ってしまうのも仕方が無かった。これまで、無敗と言う事はなく、破れた事は確かにある。が、それでもここまでのものは感じなかった。だが。
(……)
ジェイドは考えるのを止め、立ち上がった。飛翔して、ドラゴを見定める。
「……私もこのサラマンダーの部隊の副将としての誇りがあります。……簡単には殺られない!」
流暢で、淀み無く、何処か余裕さえみせていた当初の口調から一変した。裂帛の気合と共に叫びを上げるその姿に、固唾を飲んで見守っていた周囲のサラマンダー達でさえ、思わず仰け反りそうに成る程。
「……あれか!?」
ドラゴは、素早く構えた。ドラゴの言う《あれ》とは、ジェイドの持つ伝説級武器であるニルヴァーナ。
「基本性能では、完全に私の負け。……ですが、唯一のアドバンテージである、この武器で、……ケリをつけます!」
一振りで、炎の魔法を生み出す魔法兵器と言っていい杖。詠唱などはなく、
予備動作
(
ノーモーション
)
。唯一の
有利性
(
アドバンテージ
)
だと言っているが、それが唯一にして絶対のものなのだ。近づかなければ攻撃が出来ないドラゴの剣と、遠距離攻撃を速射出来るジェイドの杖。
「……確かに、厄介極まれりだ。遠距離では、分が悪すぎる」
剣の勝負ではなく、純粋な戦闘力で言えば、彼がサラマンダーNo.1だと言っても過言ではないのだ。
ドラゴは眼を使い、相手の全てを視る。
視た上で、相手の全てを丸裸にするのだ。集中させたその眼は、相手のデータ。身体を構成しているデータでさえも読み、次に移る行動、どの部位を動かすのかでさえも視切る。そこから、完全に予測しつつ攻撃に入る為、相手には異常なまでの速度だと体感してしまうのだ。……が、魔法の打ち合いの様な戦いでは距離がありすぎる為、そこまでの効果は発揮出来ない。
あれ程までの武器ならば、尚更だった。
戦闘を見守っていたリーファ達は思わず息を飲んでいた。
「拙いな……、黒の彼とユージーン将軍、そして、銀の彼とジェイド。プレイヤー間の実力差は、互角、優勢、と思える。……が どちらも武器の性能が違いすぎる。魔剣といい、杖といい、どっちもバランスを崩しているとさえ、思える代物だ」
「そ、そんな……」
「……リーファだって、わかってるでしょ? キリトの方だって。……今は無茶苦茶な反応速度で回避出来てるけど、アイツの攻撃は防御不能。そんな攻撃が出来る剣で攻撃してくるんだから、何れ均衡は崩れる可能性が高い。……ドラゴの方はホーミング性の魔法の連発を受けてる。……魔法は、殆ど必中。
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ