マブラヴ
1057話
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
簡単に空を飛んで一方的にこちらに対して攻撃を仕掛ける事は出来ないだろう。
……逆に言えば、詠春という最大戦力を向こうの酒呑童子に押さえられているということでもあるんだが。
ともあれ、空から地上へと向かって炎を生み出しては、神鳴流の剣士や陰陽師に対して援護をしている円の様子を眺め、声を掛けてきた神楽坂の方へと視線を向けて口を開く。
「お前達……特に近衛と桜咲は関西呪術協会を差し置いて俺が指示を出してもいいのか? 神楽坂は……まぁ、うん」
「ちょっと、何よそれ。私が何なのよ」
そもそも、ここに突入する前に大まかな戦闘方針に関しては告げていた筈なんだが……もうその辺は忘れたのか? 神楽坂なら有り得るな。
そんな風に考えながら、陰陽師の方へと視線を向ける。
向こうもその視線で俺が何を言いたいのか理解したのだろう。戸惑ったように口を開く。
「今はアクセル代表が指揮を執って貰えればと。お嬢様やその護衛は将来的にはシャドウミラーに所属するという話ですし、そちらのお嬢さんは魔法無効化能力の持ち主なのでしょう? 陰陽師の私達と行動を共にするには、色々と相性が悪すぎます」
なるほど。まぁ、確かにそうか。
ハマノツルギを持っている神楽坂が振るう一撃は、魔法に関しては最強の攻撃手段とも言える。迂闊にハマノツルギを振るって術を妨害されたりするのは向こうとしても困る、か。
「分かった。なら近衛は回復魔法を使って陰陽師や神鳴流剣士の治療を。神楽坂はその護衛。桜咲は円と同様に上空からピンチの味方の援護を」
その言葉に3人が素早く頷くのを見ながら、俺も先程から感じる巨大な気がぶつかり合っている方向……詠春と酒呑童子が戦っている場所へと向かって飛んでいくのだった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ